日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-CG 固体地球科学複合領域・一般

[S-CG56] 地殻流体と地殻変動

2025年5月28日(水) 10:45 〜 12:15 105 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:北川 有一(産業技術総合研究所地質調査総合センター地震地下水研究グループ)、小泉 尚嗣(滋賀県立大学)、角森 史昭(東京大学大学院理学系研究科地殻化学実験施設)、笠谷 貴史(海洋研究開発機構)、座長:北川 有一(産業技術総合研究所地質調査総合センター地震地下水研究グループ)、角森 史昭(東京大学大学院理学系研究科地殻化学実験施設)

12:00 〜 12:15

[SCG56-06] 能登地震にともなう岐阜県神岡町における地下水観測

*田阪 茂樹1 (1.岐阜大学)

キーワード:能登地震、地下水観測、岐阜県神岡町、間欠泉

割石温泉の源泉は、北緯36度21分49秒、東経137度17分4秒、標高412mの岐阜県飛騨市神岡町大字割石219番地、高原川左岸、大洞山塊を背に国道41号線の吉ヶ原橋と割石橋に囲まれた河岸段丘上にあり、跡津川断層から南へ2.6kmに位置している。1976年7月6日-1977年1月31日にかけて掘削されて、進長1300m、標高413.3m、孔底標高マイナス809m、孔底温度65℃)で、傾斜度マイナス70度、掘削の方向は西側方向255度である。掘削当初、深度852mで湧水量毎分800リットル、温度45度の温泉が湧出し、泉質は単純イオウ泉であり、ラドン濃度は4.9Bq/Lであった。湯量と泉温の観測は1977年3月1日から開始された。
湯量は第1期(1977年-1997年)では、毎週月曜日に源泉のバルブを開き、容量15Lのバケツに温泉が満杯になるまでの時間をストップウォッチで計測した。湯量の測定精度は10%と推定される。第2期(1998年-2003年)では、容量式電磁流量計ADMAG-CAを源泉小屋に設置して湯量の観測を開始した。流量計の測定範囲は毎分70Lまで、測定精度毎分0.35Lであり10分間隔で連続計測を行った。第3期(2004年-2017年)では産業技術総合研究所地震地下水研究グループと共同して、電磁流量計の湯量データを1Hzのデータ取得で実施した。第4期(2015年10月~現在)では、東濃地震科学研究所と共同して、データロガーHKS9700を用いて20Hzで観測しており、JST時刻合わせはGPSアンテナで行っている。
割石温泉の湯量データは1977年-2024年の47年間にわたって記録されている。能登半島近辺の5個の地震、(1)能登半島沖1993/02/07 22:27 M6.6、(2)能登半島沖2007/03/25 09:41 M6.9、(3)石川県能登地方2020/03/13 02:18 M5.5、(4)能登半島沖2023/05/05 14:42 M6.5、(5)石川県能登地方2024/01/01 16:10 M7.6にともなう湯量変化を観測した。
(5)2024/01/01石川県能登地方地震にともなう湯量変化についての解析結果について報告する。図は2024/01/01 16:10~16:20の割石温泉の湯量変化の観測データである。
発表では割石温泉の湯量観測データとUSGSのMoment Rate Functionを比較して報告する。