14:00 〜 14:15
[SCG59-02] 南海トラフ熊野灘における海底電磁場データを用いた三次元比抵抗構造の推定
★招待講演

キーワード:南海トラフ、熊野灘、比抵抗、OBEM
南海トラフは、ユーラシアプレートの下にフィリピン海プレートが潜り込んでいる沈み込み帯である。南海トラフの東部に位置する熊野灘は東南海地震の震源域に相当し、近年はスロー地震の発生も確認され、地震研究の最重要地域の一つとなっている。これらの地震の発生には断層面に沿う間隙流体が影響していると考えられているが、間隙流体の詳細な役割については解明されていない。間隙流体を多く含む岩石は電気を流しやすいため、地下の流体分布の解明を可能にする物性値である「比抵抗」は重要である。
これまで熊野灘において、2009年4地点、2019−2020年に3地点、2020−2021年に4地点、2024年に5地点で海底電磁場観測を行った。Magnetotelluric(MT)法に基づき、三次元の比抵抗構造を推定したところ、海底下の浅い領域に低比抵抗層が存在した。これはフィリピン海プレート上においても確認され、沈み込む前の海洋堆積物に流体が多く含まれることを示唆している。また、プレート境界(デコルマ)付近に着目すると、浅部に比べて深部は高比抵抗になる傾向が見られた。この傾向は、熊野灘で確認されている巨大地震やスロー地震の発生域と相関が見られた。つまり、プレート境界に沿った比抵抗の不均質分布が、様々な種類の地震の発生に影響している可能性がある。
これまで熊野灘において、2009年4地点、2019−2020年に3地点、2020−2021年に4地点、2024年に5地点で海底電磁場観測を行った。Magnetotelluric(MT)法に基づき、三次元の比抵抗構造を推定したところ、海底下の浅い領域に低比抵抗層が存在した。これはフィリピン海プレート上においても確認され、沈み込む前の海洋堆積物に流体が多く含まれることを示唆している。また、プレート境界(デコルマ)付近に着目すると、浅部に比べて深部は高比抵抗になる傾向が見られた。この傾向は、熊野灘で確認されている巨大地震やスロー地震の発生域と相関が見られた。つまり、プレート境界に沿った比抵抗の不均質分布が、様々な種類の地震の発生に影響している可能性がある。