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[SCG61-P09] 発震機構解データを用いた九州北部における応力場とその不均質性について

キーワード:警固断層、発震機構解、応力場
九州北部においては多くの横ずれ断層が存在することが知られている。そのうち警固断層帯は玄界灘から博多湾を経て、福岡平野にかけてほぼ北西−南東に分布する活断層帯である。玄界灘から志賀島付近の2005年の福岡県西方沖の地震の震源域にあたる北西部と、博多湾から筑紫野市の警固断層にあたる南東部に分けられる。先行研究であるMatsumoto et al. (2012)により警固断層帯北西部について、応力場は横ずれ型であること、断層周辺の応力が均質でないことがわかっている。しかし警固断層帯南東部やそのほかの活断層について同様の研究は進められていない。そこで本研究は、Matsumoto et al. (2012)以降のデータも用いて警固断層帯を含む九州北部において発震機構解から求められるモーメントテンソルを使って応力の特徴を明らかにすることを目的とした。
本研究では、九州大学の定常・臨時観測点、気象庁、防災科学技術研究所(NIED)、地震予知総合研究振興会(ADEP)の観測点を用いた検測データと、Matsumoto et al. (2012) で用いた検測データを用いて発震機構解を求め、緯度経度が0.1°のグリッドで平均モーメントテンソルを求めた。深さ10kmより浅い地震と深い地震のそれぞれについて解析を行なったところ、警固断層周辺で平均モーメントテンソルの主軸に違いがみられた領域があった。平均モーメントテンソルは各領域の応力の状態を反映していると考えられ、警固断層の領域においても不均質な応力場がみられることが分かった。
さらに、断層と関連した応力の不均質性を客観的に検出するために、領域を断層に着目していくつかのエリアに分けた。各エリアの平均モーメントテンソルを基準のモーメントテンソルとし、各エリアにいくつかのポイントを決め、ポイントからある半径以内の地震の平均モーメントテンソルを計算し、基準のモーメントテンソルとの違いを求め、応力不均質のスケールを調べた。その結果、警固断層周辺で10km程度の応力不均質が存在する可能性があることがわかった。今後は見出したスケールを基に応力場推定を行なうことが課題である。
本研究では、九州大学の定常・臨時観測点、気象庁、防災科学技術研究所(NIED)、地震予知総合研究振興会(ADEP)の観測点を用いた検測データと、Matsumoto et al. (2012) で用いた検測データを用いて発震機構解を求め、緯度経度が0.1°のグリッドで平均モーメントテンソルを求めた。深さ10kmより浅い地震と深い地震のそれぞれについて解析を行なったところ、警固断層周辺で平均モーメントテンソルの主軸に違いがみられた領域があった。平均モーメントテンソルは各領域の応力の状態を反映していると考えられ、警固断層の領域においても不均質な応力場がみられることが分かった。
さらに、断層と関連した応力の不均質性を客観的に検出するために、領域を断層に着目していくつかのエリアに分けた。各エリアの平均モーメントテンソルを基準のモーメントテンソルとし、各エリアにいくつかのポイントを決め、ポイントからある半径以内の地震の平均モーメントテンソルを計算し、基準のモーメントテンソルとの違いを求め、応力不均質のスケールを調べた。その結果、警固断層周辺で10km程度の応力不均質が存在する可能性があることがわかった。今後は見出したスケールを基に応力場推定を行なうことが課題である。