日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-EM 固体地球電磁気学

[S-EM16] 地磁気・古地磁気・岩石磁気・環境磁気

2025年5月25日(日) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:川村 紀子(海上保安大学校 基礎教育講座)、加藤 千恵(九州大学比較社会文化研究院)

17:15 〜 19:15

[SEM16-P04] 湖沼成中部中新〜下部更新アイダホ層群における古地磁気層序(予察)

*羽田 裕貴1齋藤 めぐみ2、林 辰弥3、ウイリアム クレッブス (1.産業技術総合研究所地質調査総合センター、2.国立科学博物館、3.九州大学)

キーワード:古地磁気層序、珪藻化石、湖成層

米国アイダホ州西部に広がるWestern Snake River Basinには,古アイダホ湖を埋積した湖沼成〜河川成堆積物であるアイダホ層群が分布する.アイダホ層群は主に珪質泥岩,砂岩,玄武岩質〜流紋岩質火山灰層からなり,放射年代測定からその堆積年代は中期中新世から前期更新世と考えられている.そのため,アイダホ層群は中期中新世から鮮新世にかけての湖沼珪藻群集の進化史を明らかにし,現生湖沼珪藻の成り立ちを理解する上で非常に重要である.アイダホ層群の珪藻化石層序を構築するためにはそれと独立した年代尺度が必要であるが,火山灰層の放射年代測定を除く年代制約に乏しい.先行研究では,露頭およびボーリングコア試料を対象にしたアイダホ層群上部の古地磁気分析が行われ,Glenns Ferry 層にはCochiti正磁極亜帯からGauss–Matuyama境界が含まれることが報告された.しかし,これより下位の地層については古地磁気分析の報告はなく,その年代制約は火山灰層の放射年代測定が主である.筆者らは2024年9月に,湖沼珪藻化石層序の構築を目的としたアイダホ州西部の野外調査を行い,珪藻化石および古地磁気分析用岩石試料と放射年代測定用火山灰試料を採取した.本発表では,古地磁気分析の予察的な結果について報告する.