12:00 〜 12:15
[SGD03-12] SGO-A観測点の時系列データについて
キーワード:GNSS-A、SGO-A、測位解
海上保安庁海洋情報部では20年以上にわたり定常的にGNSS-音響測距結合方式(GNSS-A)による海底地殻変動観測を実施している.GNSS-A観測は,海上プラットフォーム(海上局)から海底に設置したミラートランスポンダー(海底局)までの往復測距により,海底局の位置を求めるという観測である.当庁では,SGO-A(Seafloor Geodetic Observation Array)と呼ばれるGNSS-A観測網を,南海トラフ及び日本海溝沿いを中心に2025年2月現在で合計27点展開している.
GNSS-A観測では海底の絶対位置をセンチメートルの精度で計測することができるが,我々はさらなる精度向上のため,現在の観測において大きな観測誤差要因の1つと考えられる機器バイアスについて調査を行ってきた.例えば,Yokota et al., (2024,EPS)や,永江ほか(2024,超音波研究会)では,水槽を用いた音響機器ごとの受信波形の違いや,海上局-海底局間の角度に依存した波形の違いについて調査を行い,実観測で得られるような特性が水槽試験でも確認されることを報告した.
現在の海洋情報部で行っているルーチン解析では,冨山(2003,海洋情報部技報)で提案された手法により音響信号の送受時刻を算出している.しかし本手法では,「順次ピークの高さを調べて,次のピークとの振幅の比が一定値以下になったピークの位置を受信時刻として採用」しているため,2局間の角度による波形の違いは考慮できていない.
そのため我々は,新しい音響信号の読み取り方法としてAAR法(Yokota et al., 2024, EPS)を開発した.この手法では,受信波形に対して,角度ごとにスタックを行ってテンプレート波形を作成し,GARPOS(Watanabe et al., 2020, FES)ソフトウェアによる測位解の解析から得られる往復走時残差の値を元に,読み取り位置の修正を行っている.これにより,より精度の高い測位解の算出が可能となった.
本発表では,このAAR法を用いたSGO-A観測点測位解の時間変化について議論する.
GNSS-A観測では海底の絶対位置をセンチメートルの精度で計測することができるが,我々はさらなる精度向上のため,現在の観測において大きな観測誤差要因の1つと考えられる機器バイアスについて調査を行ってきた.例えば,Yokota et al., (2024,EPS)や,永江ほか(2024,超音波研究会)では,水槽を用いた音響機器ごとの受信波形の違いや,海上局-海底局間の角度に依存した波形の違いについて調査を行い,実観測で得られるような特性が水槽試験でも確認されることを報告した.
現在の海洋情報部で行っているルーチン解析では,冨山(2003,海洋情報部技報)で提案された手法により音響信号の送受時刻を算出している.しかし本手法では,「順次ピークの高さを調べて,次のピークとの振幅の比が一定値以下になったピークの位置を受信時刻として採用」しているため,2局間の角度による波形の違いは考慮できていない.
そのため我々は,新しい音響信号の読み取り方法としてAAR法(Yokota et al., 2024, EPS)を開発した.この手法では,受信波形に対して,角度ごとにスタックを行ってテンプレート波形を作成し,GARPOS(Watanabe et al., 2020, FES)ソフトウェアによる測位解の解析から得られる往復走時残差の値を元に,読み取り位置の修正を行っている.これにより,より精度の高い測位解の算出が可能となった.
本発表では,このAAR法を用いたSGO-A観測点測位解の時間変化について議論する.
