17:15 〜 19:15
[SGD03-P04] 神戸市で観測された大阪湾の副振動に伴う傾斜変化
キーワード:傾斜変化、大阪湾、副振動
神戸市の六甲再度観測室で得られた傾斜変化には,2.5~6.2時間の周期帯に複数の明瞭なシグナルが確認されてきた。これらは大阪湾で発生する副振動の周期に近く,その海洋荷重によって引き起こされた傾斜変化であると推察される。本研究では,大阪湾の副振動による海面変動分布を数値計算で求め,六甲再度観測室で観測された傾斜変化がその海洋荷重によって説明できることを確認した。
六甲再度観測室には水管傾斜計がほぼ南北方向に設置されており,0.1秒間隔で傾斜変化の連続観測が実施されている。2020~2021年の傾斜観測値に潮汐解析プログラムBAYTAP-G(Tamura et al.,1991)を適用して潮汐成分および気圧応答成分を取り除いた後,FFTを用いて周波数特性を調べたところ,周期2.5,3.5,4.9および6.2時間付近に明瞭なシグナルが確認された。それらの振幅は時間的に安定しておらず,時間経過に伴うゆらぎがみられた。
これらの傾斜変化は海洋荷重に起因するものと推察される。大阪湾沿岸部の検潮所データ(気象庁)を用いて潮位変化の周波数特性を調べたところ,いずれの検潮所においても,周期2.5,4.2,5.0および6.1時間付近に潮位変化のシグナルが確認された。これらの周期は,上記の傾斜変化の周期とほぼ一致する。大阪湾は北東方向に約55km,北西方向に約30km,平均水深約30mの海域であり,この湾内で発生する副振動は2~4時間の周期をもつことが解析的に予測される。また,明石海峡や紀伊水道から規則波を入射させたときの大阪湾の海面変動を数値計算によって求めると,周期2.2,3.6,5.2および6.1時間付近に副振動が現れた。以上のことから,2.5~6.2時間の周期帯に現れた傾斜シグナルは,大阪湾の副振動による海洋荷重変化に起因するものと推察される。
本発表では,検潮所で観測された副振動および数値計算で得られた大阪湾の海面変動分布を組み合わせて海洋荷重による傾斜変化を計算し,六甲再度観測室で観測された傾斜シグナルが定量的に説明できることを確認した。六甲再度観測室は,ほぼ東西方向に走向をもつ万福寺断層の南方約0.6kmに位置している。向井他(2018)は、台風通過時に観測された歪変化が断層破砕帯内の地下水流動の影響を受けていることを示した。副振動による傾斜変化に対する季節な間隙水圧変化の影響についても調査した。
六甲再度観測室には水管傾斜計がほぼ南北方向に設置されており,0.1秒間隔で傾斜変化の連続観測が実施されている。2020~2021年の傾斜観測値に潮汐解析プログラムBAYTAP-G(Tamura et al.,1991)を適用して潮汐成分および気圧応答成分を取り除いた後,FFTを用いて周波数特性を調べたところ,周期2.5,3.5,4.9および6.2時間付近に明瞭なシグナルが確認された。それらの振幅は時間的に安定しておらず,時間経過に伴うゆらぎがみられた。
これらの傾斜変化は海洋荷重に起因するものと推察される。大阪湾沿岸部の検潮所データ(気象庁)を用いて潮位変化の周波数特性を調べたところ,いずれの検潮所においても,周期2.5,4.2,5.0および6.1時間付近に潮位変化のシグナルが確認された。これらの周期は,上記の傾斜変化の周期とほぼ一致する。大阪湾は北東方向に約55km,北西方向に約30km,平均水深約30mの海域であり,この湾内で発生する副振動は2~4時間の周期をもつことが解析的に予測される。また,明石海峡や紀伊水道から規則波を入射させたときの大阪湾の海面変動を数値計算によって求めると,周期2.2,3.6,5.2および6.1時間付近に副振動が現れた。以上のことから,2.5~6.2時間の周期帯に現れた傾斜シグナルは,大阪湾の副振動による海洋荷重変化に起因するものと推察される。
本発表では,検潮所で観測された副振動および数値計算で得られた大阪湾の海面変動分布を組み合わせて海洋荷重による傾斜変化を計算し,六甲再度観測室で観測された傾斜シグナルが定量的に説明できることを確認した。六甲再度観測室は,ほぼ東西方向に走向をもつ万福寺断層の南方約0.6kmに位置している。向井他(2018)は、台風通過時に観測された歪変化が断層破砕帯内の地下水流動の影響を受けていることを示した。副振動による傾斜変化に対する季節な間隙水圧変化の影響についても調査した。
