17:15 〜 19:15
[SIT20-P03] 深発地震のScS波走時解析と沈み込みスラブの影響

地震の被害予測だけでなく、地球進化の理解のために地震波伝播の理解は重要な課題である。特に日本周辺にはプレート境界が多く存在し、地震波伝播は複雑なものとなっている。発生した地震波を用いて地球内部の地下構造を推定することによって、長い時間をかけてどのように地球内部が進化してきたかの理解に役立つことが期待できる。
地球内部を伝わる地震波のうち、外殻で反射して伝わるS波はScS波と呼ばれる。ScS波はマントル内の不連続面や核マントル境界付近の影響を強く反映していると考えられており、不連続面の深度やインピーダンスコントラストの理解には最適である。
本研究では、はじめに、おおまかなScS波走時の特徴を確認するために、日本列島周辺で発生した深発地震のF-net連続波形にみられる観測走時が一次元速度構造でどの程度説明できるかを検証する。具体的には、全球規模の平均的な地震波速度構造モデルであるIASP91について求めたScS波の理論走時周辺の四十秒間を抽出し、観測点間の相互相関を網羅的に解析することで、各観測点における観測走時を求める。その結果、小笠原諸島の深発地震を東北地方で観測した際の走時が速くなっており、沈み込む太平洋プレートの影響があることが確認できた。
次に、沈み込むスラブの影響による速度異常を定量的に比較検証するため、実際に推定されている三次元速度構造を用いてScS波の理論波形を計算する。観測されるScS波と走時や振幅の比較を行い、速度異常の有無について調べていく。
地球内部を伝わる地震波のうち、外殻で反射して伝わるS波はScS波と呼ばれる。ScS波はマントル内の不連続面や核マントル境界付近の影響を強く反映していると考えられており、不連続面の深度やインピーダンスコントラストの理解には最適である。
本研究では、はじめに、おおまかなScS波走時の特徴を確認するために、日本列島周辺で発生した深発地震のF-net連続波形にみられる観測走時が一次元速度構造でどの程度説明できるかを検証する。具体的には、全球規模の平均的な地震波速度構造モデルであるIASP91について求めたScS波の理論走時周辺の四十秒間を抽出し、観測点間の相互相関を網羅的に解析することで、各観測点における観測走時を求める。その結果、小笠原諸島の深発地震を東北地方で観測した際の走時が速くなっており、沈み込む太平洋プレートの影響があることが確認できた。
次に、沈み込むスラブの影響による速度異常を定量的に比較検証するため、実際に推定されている三次元速度構造を用いてScS波の理論波形を計算する。観測されるScS波と走時や振幅の比較を行い、速度異常の有無について調べていく。