日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-RD 資源・鉱床・資源探査

[S-RD24] Cutting-edge sensing technology applied to geology and resource exploration

2025年5月30日(金) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:高橋 幸弘(北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)、Mohd Hariri Arifin(Universiti Kebangsaan Malaysia)、Abdurrachman Mirzam(Institut Teknologi Bandung)

17:15 〜 19:15

[SRD24-P06] 超小型衛星による高空間解像度メタン観測の戦略

*高橋 幸弘1大野 辰遼1杉山 玄己1 (1.北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)

キーワード:メタン、超小型衛星、戦略

メタンは主要な温暖化ガスのひとつである。放出源として、反芻動物や水田などに加え、天然ガス、石炭、石油など化石燃料の採掘、輸送、燃焼など、資源採掘に関わる人間活動も小さくない。メタンの放出場所の特定と放出量の推定は、地球温暖化への影響という点からも重要である。広域を短時間で調べることのできる衛星観測の価値は大きい。これまで衛星によるメタンの観測は、GOSATシリーズに代表されるような、比較的低い地上解像度で広い波長域のスペクトルを高精度で測定する手法が利用されてきた。近年はGHG Satのように、より高い空間分解能で高密度のメタン放出元を特定する方向性も出てきた。後者は比較的簡便な観測装置で可能なため、数10kg以下の超小型衛星でも十分観測が可能である。私たち北海道大学のグループは東北大学とともに、10-20nm分解能のスペクトル撮像において、世界最高クラスの空間解像度間解像度(約4m)を達成している。これは、分光器と高精度な衛星姿勢制御によって達成されている。メタン観測にはさらに高い波長分解能(0.1nmオーダー)が求められるため、より長時間の露光が必要となる。そのため姿勢制御にもさらに高い機能・精度が要求される。本講演では、本研究グループが開発を目指している、地上で10mより高い解像度を持つ、高感度メタン観測衛星の検討状況を紹介する。