16:00 〜 16:15
[SSS12-09] 能登半島群発地震における繰り返し地震の時空間分布(その2)

繰り返し地震(リピーター)は、同一位置・同一破壊過程で発生して類似した波形が観測される地震であり、安定すべり域に囲まれたアスペリティが非地震性すべりのローディングによって繰り返し破壊しているものと解釈されている。定常的なすべりがあるプレート境界だけでなく、大地震の余震活動をはじめとした地殻内地震の中にもリピーターの存在が報告されているが、地殻内リピーターの詳細な分布はまだ十分に理解されておらず、発生メカニズムを解釈するためにはさらに調べる必要がある。
本研究では2020年末頃から活発化した能登半島群発地震を対象としてリピーターの検出を試みた。この群発地震の震源域では流体の存在が示唆されており、高い間隙水圧によって非地震性すべりが促進され、多数の繰り返し地震が誘発される可能性がある。本研究では、繰り返し地震の時空間進化を詳しく解析し、地殻内リピーターの発生に関わるメカニズムに関して議論する。
2020年1月から2023年12月に能登半島北東部で発生したM2ー4の地震を対象とし、Double difference法を用いて震源再決定を行った上で、波形相似性と震源重複度の基準を設定して繰り返し地震の同定を行った。その結果、解析対象の約13%にあたる236個の地震を含む、102系列のリピーターを同定した。リピーターは、群発地震の4つのクラスターの内、北部のNクラスターに6割以上の系列が分布する一方、初めに活発化した深部のSクラスターには同定されなかった。
リピーターの発生は各クラスターで地震活動が活発化した直後に始まり、背景地震と同様に移動していく様子が見られた。また、繰り返し地震系列内の1つ目の地震に着目すると、他のいくつかの系列と近いタイミングで連続して発生する様子が見られた。この時間的に集中したリピーターの発生は、各クラスターの震源断層面におけるSSEの発生時期と対応する可能性が示唆される。
検出したリピーターは、幅広い繰り返し間隔を示した。Nクラスター深部のリピーターは、浅部と比べて繰り返し間隔が長い傾向があった。深部では非常に高い間隙流体圧によりリピーターパッチ上でも非地震性すべりが発生し、繰り返し間隔が長くなった可能性がある。
本研究では2020年末頃から活発化した能登半島群発地震を対象としてリピーターの検出を試みた。この群発地震の震源域では流体の存在が示唆されており、高い間隙水圧によって非地震性すべりが促進され、多数の繰り返し地震が誘発される可能性がある。本研究では、繰り返し地震の時空間進化を詳しく解析し、地殻内リピーターの発生に関わるメカニズムに関して議論する。
2020年1月から2023年12月に能登半島北東部で発生したM2ー4の地震を対象とし、Double difference法を用いて震源再決定を行った上で、波形相似性と震源重複度の基準を設定して繰り返し地震の同定を行った。その結果、解析対象の約13%にあたる236個の地震を含む、102系列のリピーターを同定した。リピーターは、群発地震の4つのクラスターの内、北部のNクラスターに6割以上の系列が分布する一方、初めに活発化した深部のSクラスターには同定されなかった。
リピーターの発生は各クラスターで地震活動が活発化した直後に始まり、背景地震と同様に移動していく様子が見られた。また、繰り返し地震系列内の1つ目の地震に着目すると、他のいくつかの系列と近いタイミングで連続して発生する様子が見られた。この時間的に集中したリピーターの発生は、各クラスターの震源断層面におけるSSEの発生時期と対応する可能性が示唆される。
検出したリピーターは、幅広い繰り返し間隔を示した。Nクラスター深部のリピーターは、浅部と比べて繰り返し間隔が長い傾向があった。深部では非常に高い間隙流体圧によりリピーターパッチ上でも非地震性すべりが発生し、繰り返し間隔が長くなった可能性がある。