17:15 〜 19:15
[SSS12-P02] 地域地震観測網AS-netによる2024年11月の陸奥湾の地震:地震活動と震源分布
キーワード:AS-net、陸奥湾
青森県の陸奥湾の中央部で,2024年11月16日および20日にそれぞれM4.6およびM5.1(いずれも最大震度4)の地震が発生した.本発表では,これらを含む陸奥湾中央部の地震活動について,地震予知総合研究振興会(以下,振興会)が設置運営する地域地震観測網AS-netを活用した地震活動履歴や震源分布について報告する.
AS-net (Noguchi et al., 2017) は,青森県から北海道南西部にかけての36観測点で構成される高感度地震観測網である.振興会はAS-netを2013年から2014年にかけて設置し,これと他機関の地震観測点の記録を合わせて手動読み取りによる独自の震源決定を2014年から行ってきた.気象庁は2017年12月よりAS-netのうち20点を一元化震源決定に使用するようになったが,下北半島や陸奥湾周辺の検知能力や震源決定精度は振興会のカタログの方が高い状態が続いている.
気象庁一元化震源や振興会カタログによれば,2024年の地震が発生した陸奥湾中央部では,以前から局所的な地震活動が存在した.これはあまり活発ではなく,振興会カタログでは2014-2023年の10年間で検知されたのは100件未満であった.2024年の8月後半から,同領域でM0-2の地震が数十件発生したが,特段活発ではなかった.同11月16日および20日の最大規模の地震について,直前(1時間以内)に先駆的な活動はみられなかった.そこから2024年末までに744地震が検知された.余震分布については,直上に観測点がないため分布がばらつき気味で,面状などの明瞭な構造はみられないものの,実際には数km四方・深さ方向数kmの領域に限られると思われる.P波初動極性による発震機構解は,本震やいくつかの余震についていずれも逆断層型であったが,やはり直上に観測点がないという配置の影響もあり,走向方向については判断が難しかった.以上に述べたのは暫定的な結果であり,本発表ではさらなる検討および最新のデータを追加した内容を報告する予定である.
謝辞
本研究では,気象庁,防災科学技術研究所,北海道大学,弘前大学,東北大学および青森県による地震観測データおよび気象庁一元化震源データを使用しました.記して感謝いたします.
参考文献
Noguchi, S., S. Sekine, Y. Sawada, K. Kasahara, S. Sasaki, Y. Tazawa, H. Yajima, Earthquake monitoring using dense local seismic network, AS-net, in northern Tohoku, Japan, 16th WCEE, Santiago, January 9-13, 2017, No. 3991.
AS-net (Noguchi et al., 2017) は,青森県から北海道南西部にかけての36観測点で構成される高感度地震観測網である.振興会はAS-netを2013年から2014年にかけて設置し,これと他機関の地震観測点の記録を合わせて手動読み取りによる独自の震源決定を2014年から行ってきた.気象庁は2017年12月よりAS-netのうち20点を一元化震源決定に使用するようになったが,下北半島や陸奥湾周辺の検知能力や震源決定精度は振興会のカタログの方が高い状態が続いている.
気象庁一元化震源や振興会カタログによれば,2024年の地震が発生した陸奥湾中央部では,以前から局所的な地震活動が存在した.これはあまり活発ではなく,振興会カタログでは2014-2023年の10年間で検知されたのは100件未満であった.2024年の8月後半から,同領域でM0-2の地震が数十件発生したが,特段活発ではなかった.同11月16日および20日の最大規模の地震について,直前(1時間以内)に先駆的な活動はみられなかった.そこから2024年末までに744地震が検知された.余震分布については,直上に観測点がないため分布がばらつき気味で,面状などの明瞭な構造はみられないものの,実際には数km四方・深さ方向数kmの領域に限られると思われる.P波初動極性による発震機構解は,本震やいくつかの余震についていずれも逆断層型であったが,やはり直上に観測点がないという配置の影響もあり,走向方向については判断が難しかった.以上に述べたのは暫定的な結果であり,本発表ではさらなる検討および最新のデータを追加した内容を報告する予定である.
謝辞
本研究では,気象庁,防災科学技術研究所,北海道大学,弘前大学,東北大学および青森県による地震観測データおよび気象庁一元化震源データを使用しました.記して感謝いたします.
参考文献
Noguchi, S., S. Sekine, Y. Sawada, K. Kasahara, S. Sasaki, Y. Tazawa, H. Yajima, Earthquake monitoring using dense local seismic network, AS-net, in northern Tohoku, Japan, 16th WCEE, Santiago, January 9-13, 2017, No. 3991.