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[SSS12-P03] AS-net導入に伴う気象庁一元化震源の検知能力の評価と,2024年M4.6, M5.1陸奥湾地震震源域における地震活動解析
キーワード:AS-net、気象庁カタログ、コンプリートネスマグニチュード、地震活動、陸奥湾
地震予知総合研究振興会では,下北半島,津軽半島,北海道南西部に高密度な微小地震観測網(AS-net)を2014年より運用しており,2017年12月からは,一部観測点の気象庁一元化震源カタログ(以下、JMAカタログ)へのデータ提供が開始されている(Noguchi et al., 2017).本発表では,AS-net導入に伴う,青森県内陸域(深さ0-50km)におけるJMAカタログの検知能力の変遷について報告する.また, 2024年11月に陸奥湾内で発生したM4.6,M5.1地震に伴う地震活動についての予察的な解析を行ったので,その結果についても紹介する.
JMAカタログの検知能力に際しては,AS-net導入前後の各期間でG-R則に従う下限マグニチュード(Mc)の時空間分布をMaximum Curvature method (Woessner and Wiemer, 2005; Wiemer, 2001)で計算し,その差をとることで検知能力の変化を評価した.その結果,下北半島から陸奥湾にかけて,AS-net導入後に平均してMcが0.3から0.7程度減少し,検知能力が大幅に向上したことが明らかになった.また,2016年4月PL法導入(溜渕・他2016)前後では当領域では顕著な検知能力の変化はみられなかった.
2024年11月に陸奥湾で発生したM4.6,M5.1地震に伴う地震活動解析では,これらの地震の余震活動に注目した.M4.6,M5.1地震後における時系列にETASモデル(Ogata, 1985, 1988, 1989; Ogata and Tsuruoka, 2015)を適用したところ,地震活動の時間的減衰を表すパラメタp値は0.95,発生した地震のMの効率を表すα値は2.0程度の値となった.α値は通常の構造地震活動には大きい値(α>2),群発的な地震活動には相対的に小さな値をとることが指摘されており(e.g., Ogata 1992),今回の一連の地震活動は本震-余震系列を示す時系列であったものと推測される.また,M4.6地震から14日間のETASパラメタから計算される地震数の累積曲線で実際の累積分布をよく説明できていることから,M5.1地震発生以降に特異な地震活動が起こっている可能性は低いと考えられる.本発表では,さらに周辺領域および長期間における地震活動の解析結果についても報告する予定である.
JMAカタログの検知能力に際しては,AS-net導入前後の各期間でG-R則に従う下限マグニチュード(Mc)の時空間分布をMaximum Curvature method (Woessner and Wiemer, 2005; Wiemer, 2001)で計算し,その差をとることで検知能力の変化を評価した.その結果,下北半島から陸奥湾にかけて,AS-net導入後に平均してMcが0.3から0.7程度減少し,検知能力が大幅に向上したことが明らかになった.また,2016年4月PL法導入(溜渕・他2016)前後では当領域では顕著な検知能力の変化はみられなかった.
2024年11月に陸奥湾で発生したM4.6,M5.1地震に伴う地震活動解析では,これらの地震の余震活動に注目した.M4.6,M5.1地震後における時系列にETASモデル(Ogata, 1985, 1988, 1989; Ogata and Tsuruoka, 2015)を適用したところ,地震活動の時間的減衰を表すパラメタp値は0.95,発生した地震のMの効率を表すα値は2.0程度の値となった.α値は通常の構造地震活動には大きい値(α>2),群発的な地震活動には相対的に小さな値をとることが指摘されており(e.g., Ogata 1992),今回の一連の地震活動は本震-余震系列を示す時系列であったものと推測される.また,M4.6地震から14日間のETASパラメタから計算される地震数の累積曲線で実際の累積分布をよく説明できていることから,M5.1地震発生以降に特異な地震活動が起こっている可能性は低いと考えられる.本発表では,さらに周辺領域および長期間における地震活動の解析結果についても報告する予定である.