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[SSS12-P08] 房総半島スロースリップイベントと同時期に発生する地震活動の時空間分布
キーワード:SSE、クラスタリング、震源再決定、DBSCAN
スロースリップは地震波をほとんど放射しないゆっくりとした滑り現象である。房総半島沖ではスロースリップイベント(以下SSEと略記)が周期的に発生している。これまでの研究で、房総半島沖の複数のSSEに関して、GNSSやInSAR解析によるSSEの滑り分布(Ozawa et al., 2008,2019 ; Meng et al., 2022 )や滑り速度(Fukuda, 2018)が推定されている。また、SSEのモーメント解放量とSSEに伴う地震発生の時間発展(Meng et al., 2022 ; Fukuda, 2018)や背景地震活動の増加とSSEの関係(Reverso et al., 2016)が報告されている。一方、SSEに伴う地震活動の時空間発展については詳細な検討が不足しており、SSEに伴う地震活動がSSEにどのように関連し、どのような挙動を見せたのかは明らかにされていない。そこで本研究では、房総半島沖で発生するSSEに伴う地震活動の時空間分布の詳細を明らかにすることを目的とする。
まず、2000年1月から2024年7月の期間に房総半島沖で発生した地震の気象庁一元化震源を初期震源とし、Double-Difference法(Waldhouser and Ellsworth, 2000)による高精度震源再決定を行った。続いて、再決定震源に対してDBSCAN(Density-Based Spatial Clustering of Applications with Noise)法(Martin et al., 1996)による震源クラスタリングを行った。DBSCAN法は密度ベース非階層型クラスタリング手法の一つであり、データ密度が高い領域内のデータを同一のクラスタとして割り当てることを繰り返すことで、データを複数のクラスタとノイズに分類する。震源クラスタリングの結果から、フィリピン海プレートや太平洋プレートの境界付近で発生している地震群が複数の異なるクラスタに分類された。また、従来のフィリピン海プレートモデル(Hirose et al., 2008)の上部境界より浅部でも地震が発生していることが判明した。この地震活動について、F-net CMT解との対応をみた結果、ほとんどのCMT解が低角逆断層型であり、概ねプレート境界で発生した地震だと判明した。
今後はクラスタごとに地震活動の時空間発展を精査し、SSEとの時空間的な関係について検討する。
謝辞:本研究では、気象庁一元化震源ならびに検測値、気象庁・防災科学技術研究所 Hi-net ・国立大学の設置した観測点で得られた観測波形記録、防災科学技術研究所 F-net のCMT解を使用しました。
まず、2000年1月から2024年7月の期間に房総半島沖で発生した地震の気象庁一元化震源を初期震源とし、Double-Difference法(Waldhouser and Ellsworth, 2000)による高精度震源再決定を行った。続いて、再決定震源に対してDBSCAN(Density-Based Spatial Clustering of Applications with Noise)法(Martin et al., 1996)による震源クラスタリングを行った。DBSCAN法は密度ベース非階層型クラスタリング手法の一つであり、データ密度が高い領域内のデータを同一のクラスタとして割り当てることを繰り返すことで、データを複数のクラスタとノイズに分類する。震源クラスタリングの結果から、フィリピン海プレートや太平洋プレートの境界付近で発生している地震群が複数の異なるクラスタに分類された。また、従来のフィリピン海プレートモデル(Hirose et al., 2008)の上部境界より浅部でも地震が発生していることが判明した。この地震活動について、F-net CMT解との対応をみた結果、ほとんどのCMT解が低角逆断層型であり、概ねプレート境界で発生した地震だと判明した。
今後はクラスタごとに地震活動の時空間発展を精査し、SSEとの時空間的な関係について検討する。
謝辞:本研究では、気象庁一元化震源ならびに検測値、気象庁・防災科学技術研究所 Hi-net ・国立大学の設置した観測点で得られた観測波形記録、防災科学技術研究所 F-net のCMT解を使用しました。