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[SSS14-P01] 能登半島,若山川沿いの地質構造:岡田背斜を中心に
キーワード:2024年能登半島地震、若山川、地震成断層、背斜、ノンテクトニック構造、ランドスライド
2024年1月1日に発生した能登半島地震によって,珠洲市内を流れる若山川の中流域に断層小崖が出現した.この断層群の成因についてはテクトニック,ノンテクトニックなさまざまな要因が関係しているとおもわれ,断層のみならず流域の地形や地質構造も合わせて考察しなければならない.ここでは1/5万地質図幅に示されている岡田背斜を中心に,調査で明らかになった地質構造について述べる.この図幅では若山川沿いに2つの向斜(熊谷,若山川)とその間の背斜(岡田)構造が報告されている.
若山町上黒丸-宗末:岡田背斜はほぼ河床沿いに推定される.確実度の高い宗末付近では北東-南西方向に追跡できる.右雁行配列を示すかもしれない.露頭では南翼が高角度の非対称褶曲や,軸面の不明な開いた褶曲が観察される.また,推定される背斜軸近くでは,少なくとも片側の層理面が高角度化していること,頻繁に破砕帯を伴うことが共通する特徴である.
若山町中-大坊:河床沿いの露頭に乏しく,褶曲軸の位置が不詳であるが,層理面は左岸寄りの南向き斜面で南傾斜,右岸寄りの北向き斜面で北傾斜の傾向をもつ.地震で現れた断層沿いでは層理面が高角度化している.
若山町延武:地震によって活動した断層群は背斜の成長を示唆しているが,周辺での露頭に乏しく,地質構造として背斜が存在するかどうかは不明である.ここでも層理面は両岸で川向きに傾斜する.
以上のような調査結果から,岡田背斜は,図幅で示されたようには連続せず,雁行配列する短い背斜群であり,一部は存在しない可能性がある.また,脆性破砕帯を伴い,浅い深度での形成が推定される.このような配置と性状から,岡田背斜の形成には,若山川の削剥に伴う河床部のリバウンドや,両岸に発達する層理面をすべり面とした地すべりの活動といったノンテクトニックな要因が強く関与しているものと考えられる.今回出現した断層の形成も同様である.
若山町上黒丸-宗末:岡田背斜はほぼ河床沿いに推定される.確実度の高い宗末付近では北東-南西方向に追跡できる.右雁行配列を示すかもしれない.露頭では南翼が高角度の非対称褶曲や,軸面の不明な開いた褶曲が観察される.また,推定される背斜軸近くでは,少なくとも片側の層理面が高角度化していること,頻繁に破砕帯を伴うことが共通する特徴である.
若山町中-大坊:河床沿いの露頭に乏しく,褶曲軸の位置が不詳であるが,層理面は左岸寄りの南向き斜面で南傾斜,右岸寄りの北向き斜面で北傾斜の傾向をもつ.地震で現れた断層沿いでは層理面が高角度化している.
若山町延武:地震によって活動した断層群は背斜の成長を示唆しているが,周辺での露頭に乏しく,地質構造として背斜が存在するかどうかは不明である.ここでも層理面は両岸で川向きに傾斜する.
以上のような調査結果から,岡田背斜は,図幅で示されたようには連続せず,雁行配列する短い背斜群であり,一部は存在しない可能性がある.また,脆性破砕帯を伴い,浅い深度での形成が推定される.このような配置と性状から,岡田背斜の形成には,若山川の削剥に伴う河床部のリバウンドや,両岸に発達する層理面をすべり面とした地すべりの活動といったノンテクトニックな要因が強く関与しているものと考えられる.今回出現した断層の形成も同様である.