17:15 〜 19:15
[SSS14-P08] 沿岸域の隆起地形に着目した活構造の復元の試み:津軽平野西縁部の例
キーワード:テフラ分析、屏風山砂丘、沿岸域、活構造
令和6年能登半島地震は,沿岸域に潜む活構造やそれらが起こす地震像の解明に,未だ課題が残されていることを示した.その課題の大きな要因は,浅海という環境による隔たりである.地震の経験を今後の減災・防災に生かすためには,沿岸域で発生した地震前後の状況から,活断層の存在の証左となりうる特徴を捉え,他地域へと応用していくことが求められる.能登半島地震では,地震に伴う顕著な離水地形が認められたが,地震前においても隆起ベンチ,隠顕岩,海成段丘の発達がよいことが示されていた.
本研究では,沿岸域に分布する隆起を示す地形に着目し,その高まりを説明する活構造を明らかにすることを目的とする.研究対象地域は,東北日本の津軽平野西縁部である.本地域は,縦砂丘として知られる屏風山砂丘(標高50-70m)をかかえる地域である.本地域の砂丘下には,南側から北に向かってMIS5eの海成堆積物(山田野層),最終氷期に沼沢成堆積物(楯岡層),完新世の内湾〜沼沢成堆積物(出来島層)が順次分布し,全体的に北へ傾動していることが指摘されている.しかし,この地殻変動に関しては,速度や範囲などの具体的なデータが示されておらず,活構造としての実態も不明である.本発表では,更新統の分析から解明される堆積環境の変遷は,断層活動の時空間的変化を読み解く上で重要と考え,文献調査・現地調査に基づいて,本地域の更新統〜完新統の層相と分布を整理した結果と合わせて,本地域の活構造の把握において重要と思われる山田野層に対して行った火山灰分析結果を報告する.
本研究では,沿岸域に分布する隆起を示す地形に着目し,その高まりを説明する活構造を明らかにすることを目的とする.研究対象地域は,東北日本の津軽平野西縁部である.本地域は,縦砂丘として知られる屏風山砂丘(標高50-70m)をかかえる地域である.本地域の砂丘下には,南側から北に向かってMIS5eの海成堆積物(山田野層),最終氷期に沼沢成堆積物(楯岡層),完新世の内湾〜沼沢成堆積物(出来島層)が順次分布し,全体的に北へ傾動していることが指摘されている.しかし,この地殻変動に関しては,速度や範囲などの具体的なデータが示されておらず,活構造としての実態も不明である.本発表では,更新統の分析から解明される堆積環境の変遷は,断層活動の時空間的変化を読み解く上で重要と考え,文献調査・現地調査に基づいて,本地域の更新統〜完新統の層相と分布を整理した結果と合わせて,本地域の活構造の把握において重要と思われる山田野層に対して行った火山灰分析結果を報告する.