日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-TT 計測技術・研究手法

[S-TT39] 空中からの地球計測とモニタリング

2025年5月26日(月) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:小山 崇夫(東京大学地震研究所)、楠本 成寿(京都大学大学院理学研究科附属地球熱学研究施設)、光畑 裕司(独立行政法人 産業技術総合研究所)、上田 匠(早稲田大学)

17:15 〜 19:15

[STT39-P04] 構造カップリングを用いたタイムラプス・インバージョン手法の開発

*伊藤 良介1宇津木 充1 (1.京都大学)

キーワード:タイムラプス・インバージョン、構造カップリング

近年、ドローン観測を始めとした観測技術の進展に伴い、火山や地熱地帯の構造モニタリングを目的とした電磁場の繰り返し観測と、これらの観測データを用いたタイムラプス・インバージョンが実施されている (例: Minami et al., 2018; Bretaudeau et al., 2021)。従来研究では、観測時刻ごとにモデル推定を行うparallel inversionを代表とするタイムラプス・インバージョン手法が主に使用されてきたが、これらのアプローチには、見かけの時間変化が検出されやすいことや、観測レイアウトの違いによる影響が出やすいといった問題があることが指摘されている (e.g., Kim et al., 2009; Calouris et al., 2011)。

これらの問題を解決するために、我々は時間領域に構造カップリングに基づく制約を課したタイムラプス・インバージョン手法を考案した。モデル計算の結果、提案手法は観測レイアウトの変更にロバストであり、従来手法の課題であった見かけの時間変化の検出を抑制できることが分かった。さらに、繰り返し観測データに連続観測データを加えた構造モニタリングの可能性についても検討した。発表では、これらの結果を紹介すると共に、実フィールドへの適用について議論する。