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[STT39-P05] 空撮用可搬型赤外線カメラシステムによる吾妻山の地熱地帯の観測
キーワード:可搬型カメラ、火山観測、赤外カメラ
防災科学技術研究所(防災科研)は,空撮用途の可搬型赤外カメラシステム:Structure and Thermal Information Capture-Portable (STIC-P)を,2020年3月に開発した.STIC-Pは,専用の搭載機を必要とせず,上空からの斜め観測で噴火警戒レベルの対象範囲外からの火山観測を実現し,SfM/MVS処理により地上のオルソ補正画像を作成できる.
防災科研では,2021年より,STIC-Pの運用的観測を目指した試験観測を継続的に実施中である.これまでに,箱根山大涌谷(2021年4月26日、2023年3月8日),那須岳(2021年11月14日,2022年10月21日,2023年10月26日,2024年10月26日)での試験観測を実施し,いずれも成功裡にオルソ画像が作成でき,地熱地帯の放熱率等の推定・比較検討が行えた.これらの結果を受け,防災科研では,新たな対象火山を設定し,STIC-Pの実用性を検証する試験観測を実施中である.
本報告では,STIC-Pの新た試験観測対象火山として選定した吾妻山にて実施した試験観測結果を述べる.吾妻山のSTIC-Pによる観測は,2024年11月9日に実施した.観測条件は,観測高度は海抜2700m,測線は,吾妻山の大穴火口付近を中心とした半径1500mの円周状測線からの斜め観測とし,重畳する複数の輝度温度画像データを取得した.これらにSfM/MVS処理を適用しオルソ補正画像を作成した.これより,吾妻山大穴火口周辺の輝度温度分布等を定量的に把握できた.観測された最高輝度温度は,大穴火口付近の51.2℃である.またオルソ補正画像として把握できた吾妻山大穴火口周辺の輝度温度分布の空間解像度は約1.3mであり,気象庁によるこれまでの地表面の地熱調査結果で把握されている地熱域(W-6,W-10等)との対応が可能であった.これらの結果より, STIC-Pの運用的観測による吾妻山での地熱域の定量的情報把握が可能であることが示せた.
防災科研では,2021年より,STIC-Pの運用的観測を目指した試験観測を継続的に実施中である.これまでに,箱根山大涌谷(2021年4月26日、2023年3月8日),那須岳(2021年11月14日,2022年10月21日,2023年10月26日,2024年10月26日)での試験観測を実施し,いずれも成功裡にオルソ画像が作成でき,地熱地帯の放熱率等の推定・比較検討が行えた.これらの結果を受け,防災科研では,新たな対象火山を設定し,STIC-Pの実用性を検証する試験観測を実施中である.
本報告では,STIC-Pの新た試験観測対象火山として選定した吾妻山にて実施した試験観測結果を述べる.吾妻山のSTIC-Pによる観測は,2024年11月9日に実施した.観測条件は,観測高度は海抜2700m,測線は,吾妻山の大穴火口付近を中心とした半径1500mの円周状測線からの斜め観測とし,重畳する複数の輝度温度画像データを取得した.これらにSfM/MVS処理を適用しオルソ補正画像を作成した.これより,吾妻山大穴火口周辺の輝度温度分布等を定量的に把握できた.観測された最高輝度温度は,大穴火口付近の51.2℃である.またオルソ補正画像として把握できた吾妻山大穴火口周辺の輝度温度分布の空間解像度は約1.3mであり,気象庁によるこれまでの地表面の地熱調査結果で把握されている地熱域(W-6,W-10等)との対応が可能であった.これらの結果より, STIC-Pの運用的観測による吾妻山での地熱域の定量的情報把握が可能であることが示せた.