17:15 〜 19:15
[SVC32-P14] 2023年に浅間山で発生したT型地震の発生プロセスに関する研究
キーワード:火山性地震、T型地震、浅間山、クラック共鳴
2023年の3月および7月に浅間山で発生したT型地震活動について、T型地震の励起場とそこで生じる発生プロセスを理解し、T型地震活動と火山活動の関連を解明するために、震源決定、波形インバージョン、周波数解析とその結果を利用した振動源の物性などの推定を行った。その結果、T型地震は火口直下の標高 1.5-2.0km で集中して発生し、後続波部分はクラックの体積変化で解釈できることが分かった。また、T型地震の卓越周波数 f および減衰定数 Q に時間変化が見られたが、その変化は微細な水滴と水蒸気の混合物で満たされたクラックで、気体重量分率 n および体積 V が変化したことにより説明できる。今回傾斜変化に先行して、T型地震活動の活発化が見られたことは、深部マグマの上昇に先行して深部マグマから発泡・分離した火山性ガスが火道内の圧力を増加させたことでT型地震が発生したことを示唆する。本研究は東京大学地震研究所共同利用(2024-D-07)の援助を受けました。