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[SVC32-P17] 御嶽山2014年噴火の噴石の内部構造から水蒸気噴火をおこす破壊現象を考える
キーワード:御嶽山、噴石
水蒸気噴火は、マグマから供給された火山ガスにより熱せられた地下水が水蒸気となり地下で増圧し、周囲の岩石(母岩)を破壊する事でおきると考えられている(e.g., Stix and de Moor, 2018; Mannen et al., 2018)。この時、地下で増圧が起きる為には母岩の空隙を塞ぐことが必要である。これは熱水活動により岩石が変質して起きると考えられている。この変質した岩石がどのように地下に分布し、また火道を作る破壊を起こすのかを理解する事を目的として、本研究では2014年御嶽山の水蒸気噴火により噴出した噴石を分析する。噴石は地下の岩石をサンプリングして地表に噴出した岩石である。また、火山灰と異なり大きな体積を有しており、組織を解析する事が可能である。噴石に記録された組織から地下で発生しているプロセスを読み取れる可能性がある。今回解析した噴石はガサガサした構造の中に数cmサイズの緻密なブロックを包有している。薄片観察の結果、ガサガサした構造は熱水の活動により生成した鉱物、緻密なブロックは粘土層が破壊した部分であると推測される。今回の破壊より以前に粘土層の一部が破壊し、熱水活動のある領域に取り込まれた可能性がある。その場合、熱水活動のある場所で破壊現象が繰り返し起きていたと解釈される。