日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-VC 火山学

[S-VC34] 火山・火成活動および長期予測

2025年5月27日(火) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:長谷川 健(茨城大学理学部地球環境科学コース)、上澤 真平(電力中央研究所 サステナブルシステム研究本部 地質・地下環境研究部門)、清杉 孝司(神戸大学理学研究科惑星学専攻)、及川 輝樹(国立研究開発法人産業技術総合研究所)

17:15 〜 19:15

[SVC34-P12] アリューシャン列島ウナラスカ島,マクシン火山の完新世の噴火推移の検討

片岡 涼1、*佐藤 鋭一1奥野 充2、中村 俊夫3、バージニア ハットフィールド4 (1.北海道教育大学旭川校、2.大阪公立大学、3.名古屋大学、4.アリューシャン博物館)

キーワード:アリューシャン列島、ウナラスカ島、マクシン火山、噴火推移

ウナラスカ島はアラスカ州アリューシャン列島東部に位置しており,その北側にはカルデラ(2.4 ㎞×3.2 ㎞)をするマクシン火山がある.マクシン火山は1768年以降少なくとも26回は噴火しており(Miller et al., 1998),アリューシャン列島の中でも活動的な火山の 1 つである.マクシン火山のカルデラ形成は8900 calBPであり(Bean, 1999),カルデラ形成以降も小規模から中規模の噴火は断続的に発生している.しかし,それらの噴火の噴火様式や噴火間隔は明らかになっていない.したがって,本研究ではマクシン火山の完新世の噴火推移を明らかにすることを目的として,現地調査を行い火山灰試料を採取した.その噴出物に対して構成物解析,ガラス組成分析,14C 年代測定を行った.その結果,マクシン火山では,最近1万年間で少なくとも23回の中規模噴火が生じていることが分かった.また,1万年前から7000年前にかけて火山ガラスのSiO2量の組成範囲が大きいのに対して,7000年前から現在にかけてはSiO2量の組成範囲が小さく,さらにSiO2量が低い方向に推移している.1万年前から7000年前にかけては,高SiO2マグマと低SiO2マグマの混合が行われていたが,7000年前以降は高SiO2マグマが消費され,低SiO2マグマのみの活動に推移したと考えられる.