日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-VC 火山学

[S-VC35] 火山の熱水系

2025年5月25日(日) 17:15 〜 19:15 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:藤光 康宏(九州大学大学院工学研究院地球資源システム工学部門)、神田 径(東京科学大学総合研究院多元レジリエンス研究センター)、谷口 無我(気象庁気象研究所)

17:15 〜 19:15

[SVC35-P02] 数値モデルに基づく火山活動の活発化期間に観測される地磁気変化の原因の検討

*神田 径1田村 俊樹2,3 (1.東京科学大学総合研究院多元レジリエンス研究センター、2.東京工業大学理学院地球惑星科学系、3.株式会社 Unito)

キーワード:地磁気変化、磁化構造、熱消磁、安山岩

活動火口周辺における地磁気観測は、地下の熱的状況に関する情報を提供するため、火山活動の理解に極めて有用である。これは、深部からの熱供給によって生じる火山体内部の磁化構造の変化を地磁気変化として計測するものである。しかし、連続観測を行っていると、他の力学観測が活動の活発化を示しているにもかかわらず、あるいは活動の活発化とは別の時期に観測されているにもかかわらず、地磁気変化が変化しないケースがある。例えば、草津白根火山では、2014年3月以降、地震活動の活発化に伴い、地下の膨張を示唆する地盤変動が継続的に観測されている。しかし、地磁気変化が観測されたのは2014年5月の短期間のみであった。本研究では、想定される地盤変動源周辺の磁化構造の変化という観点から、活動時期の違いを数値的に検討した。その結果、草津白根火山のような弱磁化安山岩からなる火山では、熱消磁が発生してもその深さによっては変化が見られないこと、また、消磁が岩石の熱伝導によるものか、高温流体による移流熱伝達によるものかによって変化の速さが異なることが分かった。