17:15 〜 19:15
[SVC36-P09] 新聞記事を用いたフィリピン海プレート周縁部における19世紀後半の海域火山噴火記録の収集:1870年前後の須美寿島付近の海底噴火と新島の形成
キーワード:須美寿島、フィリピン海プレート、伊豆小笠原弧、船舶情報
フィリピン海プレートの東に位置する伊豆・小笠原・マリアナ弧と西の琉球弧は,活発な地震・火山活動が生じている地域である.そのうち19世紀の火山活動について,既存の火山噴火カタログから得られる情報がいくつか存在する.例えば伊豆島弧の南部,青ヶ島以南の地域においては,須美寿島の北北東の白根において発生したという,1870年の噴火に関する記述が掲載されている.
1910年に米国の水路局によって出版された『Asiatic Pilot』第2巻は,日本列島および周辺の島々に関する情報を含んでいる.その中に,須美寿島付近の"火山島"に関する記述が見られる.その活動を報告した船として,1870年のBenefactress ,1870年3月のJane Spiers, 1872年のLackawannaが挙げられる.これら3船については,時代を遡ると19世紀当時の文献(海事雑誌や太平洋沿岸各国の水路局告示)にも見られるものである(Table 1).
須美寿島付近の海底噴火に関する情報をさらに調べるため,主として太平洋沿岸域の港湾都市において発行されていた当時の外国語新聞の記事を調べた.これらの新聞には,その港に到着したばかりの船から提供された航路の情報の掲載欄が設けられていることがあり,航行中の気象記録がしばしば記されている.その中に,須美寿島付近の火山現象に関係すると思われるものを計10件見出した(Table 2).これらの中には,既存の独語・仏語噴火カタログにおいて知られているものもあるが,これまで紹介されてこなかったと見えるものもある.
本発表では,これらの記事を紹介するとともに,船舶記録の原典(例えば,航海日誌)への遡って検討した結果を報告する.
1910年に米国の水路局によって出版された『Asiatic Pilot』第2巻は,日本列島および周辺の島々に関する情報を含んでいる.その中に,須美寿島付近の"火山島"に関する記述が見られる.その活動を報告した船として,1870年のBenefactress ,1870年3月のJane Spiers, 1872年のLackawannaが挙げられる.これら3船については,時代を遡ると19世紀当時の文献(海事雑誌や太平洋沿岸各国の水路局告示)にも見られるものである(Table 1).
須美寿島付近の海底噴火に関する情報をさらに調べるため,主として太平洋沿岸域の港湾都市において発行されていた当時の外国語新聞の記事を調べた.これらの新聞には,その港に到着したばかりの船から提供された航路の情報の掲載欄が設けられていることがあり,航行中の気象記録がしばしば記されている.その中に,須美寿島付近の火山現象に関係すると思われるものを計10件見出した(Table 2).これらの中には,既存の独語・仏語噴火カタログにおいて知られているものもあるが,これまで紹介されてこなかったと見えるものもある.
本発表では,これらの記事を紹介するとともに,船舶記録の原典(例えば,航海日誌)への遡って検討した結果を報告する.