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[U07-05] 近年の韓国における女性科学者増加の背景:法政策と社会的要因の分析
★招待講演
キーワード:韓国、女性研究者、法政策、社会的要因
2000年代初頭以降、韓国において女性科学者の数と割合が大幅に増加し、日本に比べて顕著な伸びを示している。本発表では、2002年に制定された「女性科学技術人材育成及び支援に関する法律」を中心に、こうした急増を支える社会的・制度的背景を考察する。主な分析結果として、(1) 政府主導の資金支援やメンターシップ、両立支援策などによりキャリア断絶の壁が緩和されたこと、(2) 高等教育機関の拡充と支援制度により、より多くの女性が理工系に進学するようになったこと、(3) R&D チームの多様性を重視する社会的・企業的な要請が女性の採用や定着促進につながったことが挙げられる。一方で、上級管理職や研究リーダー層における女性比率の低さなどの課題は依然として存在し、研究環境におけるジェンダー平等をさらに推進するための政策強化が求められている。本研究を通じて、立法と包括的な支援策が女性科学者の活躍を促進するうえでいかに有効かを具体的に示す。
