16:00 〜 16:15
[U10-02] オープンアクセスおよびプレプリントをめぐる研究分野間の意識差
★招待講演
キーワード:オープンアクセス、プレプリント、分野間比較研究
本講演では井出氏の講演に引き続き、2024年に実施した日本天文学会会員に対して実施したオープンアクセスおよびプレプリントについてのアンケート調査について、特に自由筆記記述内容の分析について紹介し、オープンアクセスやプレプリントを含めた分野ごとの研究文化を意識した科学技術政策立案の重要性を議論する。
国内における研究者のオープンアクセスやプレプリントに対する意識の調査は過去にも行われており、全般的な調査は科学技術・学術政策研究所による調査(池内・林2023)などがある。この中には分野ごとの調査も実施されており、オープンアクセスの経験は75%以上の経験がある一方、プレプリントの公開経験は分野によって20%以下から100%とばらす気が大きい。この調査結果より研究分野ごとに個別にオープンアクセスやプレプリントに対する意識を調査することの重要性が示唆される。個別分野に絞った調査はではじめているが、分野間比較をするためには同内容のアンケートを複数学会で実施することが必要である。報告者らは日本分子生物学会で実施されたアンケート(Ide & Nakayama 2023)内容を日本天文学会でも実施した。2024 年の7 月10 日から一か月間に、会員向けメーリングリストを通じてよびかけ、2474(7 月10 日時点、団体・賛助会員登録除く) の登録から246 の回答を得た。このうち自由筆記欄には76 の回答があった。
言語記述による回答に対し、回答全体の構造を分析するため質的統合法(KJ法)を利用した分析を実施したところ、分子生物学会での調査に比べ、天文学会での調査ではプレプリントに対してその存在が前提としての記述が強い傾向がみられた。またオープンアクセスに関する費用の高騰に対しての懸念が強くでていた。両者を通じて研究者がもつ責任意識についても記述の拡がりに差がみられ、業績評価への扱いなども含めた研究分野や関係者への責任(内的責任)と確かな情報を発信することなども含めた社会への責任(外的責任)の双方について記述に濃淡がみられた。
池内・林(2023)によれば地球科学のオープンアクセスの経験率は8割強と比較的高い一方、プレプリントの公開経験は25%程度と物理学・天文学の75%程度とは差がある。地球惑星科学の多様性を考えると日本地球惑星科学連合の参加各学会間でも差があると考えられ、研究文化研究としても学術政策研究としても認識の差を調査することは有効であろう。
国内における研究者のオープンアクセスやプレプリントに対する意識の調査は過去にも行われており、全般的な調査は科学技術・学術政策研究所による調査(池内・林2023)などがある。この中には分野ごとの調査も実施されており、オープンアクセスの経験は75%以上の経験がある一方、プレプリントの公開経験は分野によって20%以下から100%とばらす気が大きい。この調査結果より研究分野ごとに個別にオープンアクセスやプレプリントに対する意識を調査することの重要性が示唆される。個別分野に絞った調査はではじめているが、分野間比較をするためには同内容のアンケートを複数学会で実施することが必要である。報告者らは日本分子生物学会で実施されたアンケート(Ide & Nakayama 2023)内容を日本天文学会でも実施した。2024 年の7 月10 日から一か月間に、会員向けメーリングリストを通じてよびかけ、2474(7 月10 日時点、団体・賛助会員登録除く) の登録から246 の回答を得た。このうち自由筆記欄には76 の回答があった。
言語記述による回答に対し、回答全体の構造を分析するため質的統合法(KJ法)を利用した分析を実施したところ、分子生物学会での調査に比べ、天文学会での調査ではプレプリントに対してその存在が前提としての記述が強い傾向がみられた。またオープンアクセスに関する費用の高騰に対しての懸念が強くでていた。両者を通じて研究者がもつ責任意識についても記述の拡がりに差がみられ、業績評価への扱いなども含めた研究分野や関係者への責任(内的責任)と確かな情報を発信することなども含めた社会への責任(外的責任)の双方について記述に濃淡がみられた。
池内・林(2023)によれば地球科学のオープンアクセスの経験率は8割強と比較的高い一方、プレプリントの公開経験は25%程度と物理学・天文学の75%程度とは差がある。地球惑星科学の多様性を考えると日本地球惑星科学連合の参加各学会間でも差があると考えられ、研究文化研究としても学術政策研究としても認識の差を調査することは有効であろう。