日本地球惑星科学連合2025年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 U (ユニオン) » ユニオン

[U-10] 日本のオープンアクセスジャーナルと即時オープンアクセス義務化

2025年5月25日(日) 15:30 〜 17:00 展示場特設会場 (1) (幕張メッセ国際展示場 7・8ホール)

コンビーナ:小田 啓邦(産業技術総合研究所地質情報研究部門)、川幡 穂高(早稲田大学 理工学術院 大学院創造理工学研究科)、座長:小田 啓邦(産業技術総合研究所地質情報研究部門)、川幡 穂高(早稲田大学 理工学術院 大学院創造理工学研究科)

16:45 〜 17:00

[U10-04] Progress in Earth and Planetary Scienceの発展と学術雑誌の動向を踏まえた今後の目標

★招待講演

*川幡 穂高1 (1.早稲田大学 理工学術院 大学院創造理工学研究科)

キーワード:Progress in Earth and Planetary Science (PEPS)、学術雑誌、出版

約50の関連学協会,1万人の会員とともに地球惑星科学に関する学問を発展させるため日本地球惑星科学連合が発足して30年となる.「学術誌の刊行」は,「年会の開催」とともに学会活動の2つの柱である.①国際的な一流誌を刊行するため,②ジャーナル販売により財政的に十分な収入を得るため,2014年に学術誌Progress in Earth and Planetary Science(PEPS)を創刊した.PEPSのImpact factors (IF2, IF5),CiteScoreなどのジャーナル評価指標は,アメリカやヨーロッパの連合の学術誌と同等レベルまで到達した.
日本のジャーナルとPEPSの将来への課題としては,①出版論文のデータリポジトリの必要性が挙げられる.これはオープンサイエンスが求める研究データ管理と結びついている.②我が国の国際誌出版をめぐる現状を踏まえると,日本では,新規分野のジャーナル創刊が海外と比較して進んでいない.この課題をPEPSに当てはめると,PEPSの守備範囲を拡大させて,新分野の研究活動を開拓する必要がある(少なくともJpGU年会での発表内容は守備範囲とするなど,取り扱う分野が固定していないように注意する必要がある).③PEPSのブランド力を強化し,「PEPSが真の国際誌」となることが求められる.具体的には,海外研究者が筆頭となる投稿論文の増加が必須である.④学会による学術出版活動では,きちんと収益を上げていく,海外のAGUやEGUなどによる「学術ジャーナルによるビジネスの構築」を日本でも急ぐ必要がある.