16:10 〜 16:30
[U14-07] 未来の学術振興構想(2023年版)と地球惑星科学
★招待講演
キーワード:未来、学術振興、地球惑星科学、大型研究計画、日本学術会議
日本学術会議は、第21期に「大型研究計画に関するマスタープラン(マスタープラン2010;一部改訂2011)」を策定して以来、期が変わる度3年毎にマスタープランを策定してきた。この大型研究計画に関するマスタープランは、第24期に策定された2020年版をもって終了し、かわって第25期からは「未来の学術振興構想」を策定することとなった。未来の学術振興構想は、今後20-30年まで先を見通した学術振興の「グランドビジョン」を複数示し、グランドビジョンの実現の観点から必要となる「学術研究構想」を示すこととされた。策定にあたり、2022年12月を締切として一般公募された「学術の中長期研究戦略」には194件の応募があり、これをもとに184件の学術の中長期研究戦略を含む19件のグランドビジョンを包括する「未来の学術振興構想(2023年版)」として、日本学術会議・科学者委員会の下の学術研究振興分科会および同分科会未来の学術振興構想評価小委員会の合同の提言として取りまとめられ、2023年9月25日に公表された。構想を構成する19のグランドビジョンのうち、地球惑星科学関連の中長期研究戦略は、グランドビジョン⑫「観測技術革新による地球システムの理解と地球変動予測への展開」と⑰「太陽系探査の推進と人類のフロンティア拡大」に多く配置されているが、この他⑨サイバー空間の構築・活用による価値創造、⑩データ基盤と利活用による学術界の再構築、⑬地球規模の環境危機にレジリエントな持続的社会の構築、⑱宇宙における天体と生命の誕生・共進化の解明などにも配置されており多くのビジョンを支える戦略となっている。なお、未来の学術振興構想は小改訂となる2026年版策定に向けた公募が本年実施される予定であり、2029年には大改訂を行う予定とのことである。本講演では、2023年版の「未来の学術振興構想」の策定の経緯や概要を概括する。