JpGU-AGU Joint Meeting 2017

セッション情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-VC 火山学

[S-VC51] [JJ] 1986伊豆大島噴火を読み直す、温故知新

2017年5月21日(日) 09:00 〜 10:30 A08 (東京ベイ幕張ホール)

コンビーナ:栗田 敬(東京大学地震研究所)、渡辺 秀文(東京都総務局総合防災部)、座長:栗田 敬(東京大学地震研究所)、座長:渡辺 秀文(東京都総務局総合防災部)

1986年の伊豆大島噴火は火山学の未熟さを痛感させる重要な問題を提起した事象として記憶に残されている.噴火の進行に伴い噴火スタイルや噴火場所が変化していくと言う状況で噴火推移の即時的な判断が求められるという、火山学に特有の問題が明確に認識された.なぜ噴火形式は変わったのか?、その変化はどうしたら予測できたのか?、当時から続いていたこの疑問は今日に至るまで解決されていない.20世紀以降30-40年間隔で噴火してきた伊豆大島は次の噴火が想定できる時期にさしかかってきている今、本セッションでは未解決として残された問題を現代の火山学の知識を総動員して再考察を試みる.特に近年歪みデータの再解析、微動データの再解析、物質科学的な研究に新たな展開がみられ、この噴火の新たな局面が明らかになってきている.新たなデータと従来からの問題点をつきあわせ、今後の予想される噴火に対する取り組みを議論したい.セッションでは問題意識をもった招待講演を軸に過去のデータの再考察から最近の状況まで幅広い取り組みの口頭発表・ポスター発表を募集する.

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