JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS11] [JJ] 大気化学

2017年5月23日(火) 10:45 〜 12:15 A10 (東京ベイ幕張ホール)

コンビーナ:入江 仁士(千葉大学環境リモートセンシング研究センター)、町田 敏暢(国立環境研究所)、谷本 浩志(国立環境研究所)、岩本 洋子(広島大学 生物圏科学研究科)、座長:谷本 浩志(国立環境研究所)

12:00 〜 12:15

[AAS11-06] 北太平洋とその縁辺海で採取された海洋性エアロゾルの個別粒子分析

*吉末 百花1岩本 洋子2足立 光司3加藤 俊吾4竹谷 文一6三浦 和彦2植松 光夫5 (1.東京理科大学大学院、2.東京理科大学 理学部第一部、3.気象研究所、4.首都大学東京 都市環境学部、5.東京大学 大気海洋研究所、6.海洋研究開発機構)

キーワード:大気エアロゾル、海塩粒子、硫酸塩、硝酸塩、TEM、EDX

大気中のエアロゾル粒子は太陽放射を吸収・散乱することや、雲核として働き雲を形成することにより気候に影響を与える。しかしながら、大気エアロゾルの挙動についての科学的理解度は低い(IPCC, 2013)。本研究では、日本近海と外洋で採取したエアロゾル粒子に対して電子顕微鏡を用いた個別粒子分析を行い、海域による粒子の組成や形態の違いを明らかにすることを目的としている。

試料採取はKH-13-7 航海(太平洋:2013/12/11-2014/2/12)、KH-14-3 Leg2 航海(太平洋:2014/7/17-8/11)、KS-16-8 航海(日本近海:2016/7/5-7/13)並びにMR16-06 航海(ベーリング海・北極海:2016/8/22-10/5)において行った。採取した個々のエアロゾル粒子に対して、透過型電子顕微鏡を用いた形態観察と、エネルギー分散型X線分析器を用いた元素分析を行った。

外洋において採取したサンプルは変質していない海塩粒子によって80%以上が占められていた。一方、八丈島沖において採取した2サンプルのうち1サンプルは変質していない海塩粒子によって大部分を占められていたが、もう1サンプルは変質海塩と硫酸塩によって約90%以上を占められていた。これは梅雨前線の南下に伴う汚染気塊の流入が原因であると考えられる。講演では、北極海等において得られたサンプルの分析結果についても報告する予定である。