JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[EJ] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CC 雪氷学・寒冷環境

[A-CC37] [EJ] アイスコアと古環境変動

2017年5月23日(火) 15:30 〜 17:00 A08 (東京ベイ幕張ホール)

コンビーナ:川村 賢二(情報・システム研究機構 国立極地研究所)、竹内 望(千葉大学)、阿部 彩子(東京大学大気海洋研究所)、座長:對馬 あかね(総合地球環境学研究所)

16:15 〜 16:30

[ACC37-14] 連続融解分析(CFA)システムによる南極ドームふじ深層コアの高時間分解能分析

*東 久美子1,2平林 幹啓1尾形 純1北村 享太郎1川村 賢二1,2塚川 佳美1Dallmayr Remi1中澤 文男1,2福田 かおり1荒井 美穂3藤田 秀二1,2本山 秀明1,2 (1.国立極地研究所、2.総合研究大学院大学、3.山形大学)

キーワード:CFA分析、深層氷床コア、南極ドームふじ

国立極地研究所ではアイスコアを高時間分解能で連続分析するため、連続融解分析(Continuous Flow Analysis、略してCFA)システムを開発した。本システムはアイスコアの融解ユニットと分析ユニットから構成される。分析ユニットは大きく分けて、アイスコアの融解水を分析する装置と、アイスコアに含まれる空気成分を分析する装置で構成される。現在、前者として電気伝導度計、レーザー式水同位体比アナライザー、ICP質量分析計、固体微粒子分析計、ブラックカーボン分析装置を用いており、後者としてはレーザー式メタンガス分析装置を用いている。また、融解水の一部はフラクションコレクターにより、自動的にサンプル瓶に注入される。国立極地研では、このCFAシステムを用いて南極ドームふじ深層コアの分析を開始した。本発表では、融解水を用いた分析について報告する。まず、本システムの性能を評価するために実施した様々なテストについて紹介し、次に、初期的な分析結果について報告する。