JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気水圏科学複合領域・一般

[A-CG53] [JJ] 気候変動への適応とその社会実装

2017年5月20日(土) 09:00 〜 10:30 104 (国際会議場 1F)

コンビーナ:石川 洋一(海洋研究開発機構)、渡邉 真吾(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、大楽 浩司(防災科学技術研究所)、座長:渡邉 真吾(海洋研究開発機構)

10:00 〜 10:15

[ACG53-05] 気候変動に伴う地域実践型の斜面崩壊リスクモデルの開発

*川越 清樹1齋藤 洋介1Le Thi Thuy1 (1.福島大学)

キーワード:発生確率、土砂災害、地域スケール、豪雨

気候変動に伴う降水の極端化に起因して,短時間降雨量の増大や豪雨頻度の増加が見込まれ,多降雨に対する一層の災害対策の強化が必要とされている.被害を軽減するための予測技術が進展している一方で,気候変動をターゲットとした場合,定性的かつ巨視的な予測評価になる事例が多く,対策の社会実装上で具現化した議論が進めにくい側面を持つ.よって,防災の最前線で活動しなければならない地方自治体でも活用できる地域重点型の定量的な評価モデルの開発が切望される.本取り組みは,人的被害の多い斜面崩壊現象に着目した地域適用型の気候変動も含めたリスクモデルの開発を目的としている.起伏の大きな地形かつ複雑な地質構造を成している長野県をモデルエリアに設定し,斜面崩壊の予測モデル開発は進められた.また,成果として土砂災害警戒区域,危険区域との融合になる対策実践度の高い結果の導出を試みている.