JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[EJ]Eveningポスター発表

セッション記号 B (地球生命科学) » B-PT 古生物学・古生態学

[B-PT04] [EJ] 化学合成生態系の進化をめぐって

2017年5月21日(日) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

[BPT04-P09] 大船渡市日頃市地方に見られる坂本沢層と長岩層・叶倉層の地層境界について

*平 可琳1安井 万奈2萩谷 宏1 (1.東京都市大学、2.早稲田大学)

キーワード:石灰岩、坂本沢層、長岩層、叶倉層、大船渡

岩手県大船渡市日頃市町には基底礫岩・粘板岩・石灰岩・砂岩からなるペルム紀前期の坂本沢層が存在しており、長岩層(石炭紀中期)とは傾斜不整合、叶倉層(ペルム紀中期)とは整合で接している。日頃市町の西方では坂本沢層を中心に、叶倉層と長岩層を観察することができる。本研究では長岩層・坂本沢層・叶倉層三層のより正確な地層境界を求め、先行研究に新たな解釈を加えるべく調査を行った。
その結果、長岩層、叶倉層と思われていた一部で坂本沢層と同じTi-Nb比の砂岩を見つけた。また、坂本沢層の泥質石灰岩を溶解し、残渣の微量元素を測定したところ同地域の砂岩・泥岩には見られない量のCr・Niを検出した。このことから石灰岩堆積時に蛇紋岩にみられるようなCr・Niに富んだ後背地が存在したことがうかがえた。