JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ]Eveningポスター発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-04] [JJ] 小・中・高等学校,大学の地球惑星科学教育

2017年5月20日(土) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

[G04-P05] EMRiver Color-coded Mediaを利用した流水の働きのモデル実験学習の試み

*川村 教一1 (1.秋田大学教育文化学部)

キーワード:EMRiver、中学生、高校生、蛇行河川

米国Little River Research & Desing社のEMRiver Color-coded Media(直径2mm弱のメラミン粒子)を用いて、蛇行河川の形成を再現する、可搬型モデル実験装置を開発したが、これを用いて理科・地学における流水の働きについての実験教室を実施した。教室に参加した中学生・高校生による反応には、以下のようなものがあった。
「蛇行や河跡湖等、教科書に書いてある地形も見れ、良かった。」(中学2年生)
「予想とは大きく違っており、侵食、堆積の粒径との関係を知れてよかった。」(中学2年生)
「粒径による差異についての理解が深まった。蛇行などがすぐに発生し驚いた。また、実際の川と大きく差が見られたのでモデルの限界についても考えさせられた。」(高校2年生)
「予想がてんではずれてしまったが、面白かった。(中略)このような実験はしたことがなく、予想の難しさを感じた。結果は言われて(見て)みれば、当然と言えば当然なのだが、まだその当然を見抜くだけの力はついていないのだと感じた。」(高校2年生)
本教材を用いることで、平野部を流れる河川地形の成因について、理解を深めさせることができる可能性がある。
なお、本研究の費用は平成28年度河川財団の研究助成によった。