[HCG35-P01] 知の橋かけ研究モデル:橋渡し人材の支援による知識情報ギャップの可視化と克服
キーワード:超学際研究、社会のアクター、橋渡し人材、知識情報ギャップ
環境問題は、自然と社会の諸要因が地球規模から地域規模に至る多様なスケールで関係しながら生起し、さらに政府・自治体・事業者・住民など社会の多様なアクターがステークホルダー(利害関係者)として関与するため、科学のみでは解決困難な問題(wicked problem)である。問題の解決を図るためには、特にアクター間の知識情報ギャップが阻害要因となる。本発表では、アクター間の知識情報ギャップを可視化し克服するための方法論として、ITビジネスにおいて新しい価値を先導するエヴァンジェリストや、レジデント型(地域共在型)研究者、オープンサイエンスにおけるデータライブラリアン、あるいはサイエンスコミュニケーターといった橋渡し人材が、参加者対話型のワークショップ技法や参加型GIS・オントロジーなどの情報可視化ツールを活用してアクター間の学び合いと相互理解・相互信頼の醸成を促進する方法論「知の橋かけ研究モデル」を提示する。ポスターセッション参加者との意見交換を通して、モデルをさらにブラッシュアップしていきたい。