[MAG35-P04] 海洋研究開発機構における効率的なデータ公開のための情報システム基盤整備の取り組み
キーワード:データ公開、情報システム基盤
海洋研究開発機構(JAMSTEC)では、船舶による研究航海や潜水船などによる潜航調査で得られた大量の観測データやサンプルの情報を、それらの特性に応じて設計された複数のデータベースシステムにて、個別にアーカイブおよびインターネットへ公開が行われている。そのため、利用者の利便性向上とともに、データベースシステムの効率的な開発と運用が常に課題となっている。
これに対する取り組みの1つが、共通基盤システムの整備である。運用しているデータベースシステムは複数に分かれているため、アクセス管理やユーザ認証などの各システムで必要な基本的な機能は、同一の機能であっても、通常は個別に実装する必要があり、これがシステムの開発工数の増大や運用効率の低下につながってしまう。また、利用者も、ユーザ登録などの基本的な操作をそれぞれのデータベースシステムに対して個別に行う必要があり、利用者の利便性低下につながってしまう。このような問題が生じるのを防ぐために、JAMSTECでは各データベースシステムが共通で必要な機能を一元的に提供することができる共通基盤システムを運用しており、このシステムは以下の機能を備えている。
・アクセス管理機能
各データベースサイトへの外部公開や外部からのアクセス通信を一元的に管理する機能を有している。
・ユーザ認証機能
ユーザ登録および認証の機能を有している。ユーザ認証については、各データベースサイトで共通のユーザ情報を使って認証が可能な、シングルサインオン機能を実装している。
・フォーム機能
各種問い合わせや申請で利用できるフォームを作成・管理する機能を有している。フォームの内容は、目的に応じてカスタマイズすることができる。
・Webマップデータ配信機能
各データベースサイトが地図表示で使うマップデータを配信する機能を有している。地図表示で使用するマップデータは、ページの表示内容に応じて、複数のマップデータから選択することができる。
・ポータル機能
各データベースサイトへのアクセスの窓口として、ポータルページ「GODAC Data Site NUUNKUI」(http://www.godac.jamstec.go.jp/jmedia/portal/j/)を提供している。
この他にも、システム配置とネットワーク構成の最適化を行っている。公開対象のデータや情報は、容量、配信方法、取り扱う専門スタッフの在勤場所などがそれぞれ異なる。そのため、これらの条件に応じて、各データベースシステムは沖縄県の国際海洋環境情報センター(GODAC)と神奈川県の横浜研究所に分散して設置している。また、両拠点は地理的に離れているが、学術情報ネットワーク(SINET5)を利用した高速なネットワークで接続されており、このネットワークを介して両拠点のデータ公開用ネットワークエリアは仮想的に1つのエリアにまとめられている。これにより、データ管理の効率化と安定的なデータ提供の両立が実現されている。
以上のように、共通基盤システムの整備と情報システム基盤の最適化によって、データベースシステム群全体の運用効率化が図れるとともに、利用者の利便性が向上することで、JAMSTECで公開しているデータの利活用促進が期待できる。
これに対する取り組みの1つが、共通基盤システムの整備である。運用しているデータベースシステムは複数に分かれているため、アクセス管理やユーザ認証などの各システムで必要な基本的な機能は、同一の機能であっても、通常は個別に実装する必要があり、これがシステムの開発工数の増大や運用効率の低下につながってしまう。また、利用者も、ユーザ登録などの基本的な操作をそれぞれのデータベースシステムに対して個別に行う必要があり、利用者の利便性低下につながってしまう。このような問題が生じるのを防ぐために、JAMSTECでは各データベースシステムが共通で必要な機能を一元的に提供することができる共通基盤システムを運用しており、このシステムは以下の機能を備えている。
・アクセス管理機能
各データベースサイトへの外部公開や外部からのアクセス通信を一元的に管理する機能を有している。
・ユーザ認証機能
ユーザ登録および認証の機能を有している。ユーザ認証については、各データベースサイトで共通のユーザ情報を使って認証が可能な、シングルサインオン機能を実装している。
・フォーム機能
各種問い合わせや申請で利用できるフォームを作成・管理する機能を有している。フォームの内容は、目的に応じてカスタマイズすることができる。
・Webマップデータ配信機能
各データベースサイトが地図表示で使うマップデータを配信する機能を有している。地図表示で使用するマップデータは、ページの表示内容に応じて、複数のマップデータから選択することができる。
・ポータル機能
各データベースサイトへのアクセスの窓口として、ポータルページ「GODAC Data Site NUUNKUI」(http://www.godac.jamstec.go.jp/jmedia/portal/j/)を提供している。
この他にも、システム配置とネットワーク構成の最適化を行っている。公開対象のデータや情報は、容量、配信方法、取り扱う専門スタッフの在勤場所などがそれぞれ異なる。そのため、これらの条件に応じて、各データベースシステムは沖縄県の国際海洋環境情報センター(GODAC)と神奈川県の横浜研究所に分散して設置している。また、両拠点は地理的に離れているが、学術情報ネットワーク(SINET5)を利用した高速なネットワークで接続されており、このネットワークを介して両拠点のデータ公開用ネットワークエリアは仮想的に1つのエリアにまとめられている。これにより、データ管理の効率化と安定的なデータ提供の両立が実現されている。
以上のように、共通基盤システムの整備と情報システム基盤の最適化によって、データベースシステム群全体の運用効率化が図れるとともに、利用者の利便性が向上することで、JAMSTECで公開しているデータの利活用促進が期待できる。