[MIS12-P03] DEMETER衛星のELFデータを用いた地震先行現象の検知について
キーワード:地震、電離圏、DEMETER衛星
地震に関連する電磁気現象として大気圏および電離圏擾乱は1980年代後半ごろから指摘されてきた。これらの擾乱は、比較的大きなマグニチュードの地震前でも変動が微少であるので、先行現象の存否を示すには大量なイベント収集による統計的な評価が求められる。その意味で、2004年6月にフランスCNESによって地震電磁気衛星DEMETERが打ち上げられ、地震に先行する夜間VLF帯電磁波強度減少現象がM4.8以上の地震、震央距離が500 km以内、地震発生前4時間前に見いだされた。本研究では、この現象に関連する現象がELFデータにも含まれていると考え、ELFデータを用いて、同一手法による解析を行った。700 Hz帯での解析では前40時間に震央付近の電磁波強度上昇がみられた。