[MIS12-P05] 熊本地震ではFM電波観測で前震と本震を予測できました。
キーワード:地震予知、電磁観測、FM観測網、熊本地震
JGU No 018707 日本地震学会会員 日本地震予知学会会員 JYAN研究会 会長 國廣秀光
私達は地震予知を目標に、8年前からFM放送の直接的電波観測点の敷設を始め、観測網を全国に広げながら地震研究を行ってきました。昨年4月の熊本地震では4月6日と4月9日に、震源付近の上空を伝搬してきたFM放送電波に大きな異常変化が現れました。そして、約1週間後の4月14日(前震)と、4月16日に本震が発生したのです。当観測網は、FM放送電波の常時観測を継続していますがE-スポ現象等を除き、これ程大きい変化は初めてでした。
当研究会は、電磁観測の研究とデータ解析を行い、地震予知となる経験則を積み重ねています。大きな異常変化があると約1週間後に地震が発生していますが、今回も経験則通りの4月14日と4月16日に地震が発生したのです。
この4月6日の前兆と経験則から、FM電波の発信元(熊本市金峰山)から、受信点(竹田市)迄のルートとその近郊が震源地で、地震の規模は電波の異常レベルから大地震が予想できました。また、9日にも大きな異常が現れたため、2回続くことが予想できたのです。それで、私は14日の夜に受信点の竹田市で予測通りの地震に揺れ、観測や経験則が正しいことを確認、震源地はルート近くの益城町と判りました。ところが、気象庁が「今後1週間は余震に注意してください。」と発表していたので、2回目の大地震を予測していた私は「もう一度大きい地震が来ますよ」と伝えるため、翌早朝に熊本県益城町に駆けつけました。しかし、被災地で余震が続く中、メディア等との協定も無い地震予測情報は、殆ど効果が無いことを痛感しました。そこで、今回のJGU学会では、当研究会の電磁観測データを展開し、地震予知には電磁的観測がたいへん有効である事を発表します。(観測グラフは、横軸=時間、縦軸=電界強度、色=観測電波)
私達は地震予知を目標に、8年前からFM放送の直接的電波観測点の敷設を始め、観測網を全国に広げながら地震研究を行ってきました。昨年4月の熊本地震では4月6日と4月9日に、震源付近の上空を伝搬してきたFM放送電波に大きな異常変化が現れました。そして、約1週間後の4月14日(前震)と、4月16日に本震が発生したのです。当観測網は、FM放送電波の常時観測を継続していますがE-スポ現象等を除き、これ程大きい変化は初めてでした。
当研究会は、電磁観測の研究とデータ解析を行い、地震予知となる経験則を積み重ねています。大きな異常変化があると約1週間後に地震が発生していますが、今回も経験則通りの4月14日と4月16日に地震が発生したのです。
この4月6日の前兆と経験則から、FM電波の発信元(熊本市金峰山)から、受信点(竹田市)迄のルートとその近郊が震源地で、地震の規模は電波の異常レベルから大地震が予想できました。また、9日にも大きな異常が現れたため、2回続くことが予想できたのです。それで、私は14日の夜に受信点の竹田市で予測通りの地震に揺れ、観測や経験則が正しいことを確認、震源地はルート近くの益城町と判りました。ところが、気象庁が「今後1週間は余震に注意してください。」と発表していたので、2回目の大地震を予測していた私は「もう一度大きい地震が来ますよ」と伝えるため、翌早朝に熊本県益城町に駆けつけました。しかし、被災地で余震が続く中、メディア等との協定も無い地震予測情報は、殆ど効果が無いことを痛感しました。そこで、今回のJGU学会では、当研究会の電磁観測データを展開し、地震予知には電磁的観測がたいへん有効である事を発表します。(観測グラフは、横軸=時間、縦軸=電界強度、色=観測電波)