JpGU-AGU Joint Meeting 2017

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[JJ]Eveningポスター発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-06] [JJ] 日本のジオパーク-しくじりから見えてくるジオパークの理想像-

2017年5月20日(土) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

[O06-P13] 茨城大学学生による茨城県北・筑波山地域両ジオパークにおける地域振興

*山本 啓介1今泉 利架1遠藤 史隆1杉野 伊吹1大友 眞太郎1小関 敏史1柴田 翔平1菅原 慎吾1渡部 将太1城戸口 和希1鈴木 大河1小荒井 衛1 (1.茨城大学理学部)

キーワード:茨城県北ジオパーク、筑波山地域ジオパーク、地域振興

茨城大学地質情報活用プロジェクトは,地球科学を通しての地域振興に興味のある茨城大学の学生からなるプロジェクトである.本プロジェクトは一般の方々には馴染みの少ない地質情報を活用した地域振興を目指し,茨城県北ジオパークの学術的サポートを主として活動を行っている.
 平成28年度までに,本プロジェクトは茨城県内の15箇所において”地質観光まっぷ”を作製し,それを用いたジオツアーを行ってきた.さらに茨城県北ジオパーク推進協議会の運営委員会に加わり,マップや看板の作製,ジオツアーの補助などを行ってきた.平成29年度は茨城県北ジオパークの再審査の年にあたる.地質情報活用プロジェクトは運営委員会の一員として茨城県北ジオパークが再び日本ジオパークに認定されるために,地質観光まっぷの修正など地質的かつ学生目線の情報を提供していく.また,昨年9月に筑波山地域ジオパークが日本ジオパークに新規加盟したことにより,茨城県北ジオパークだけでなく筑波山地域ジオパークと連携していき,新たな活動の幅を広げ,ジオを通してさらなる地域活性化を目指していく.以下はこれまでの活動と今後の活動予定である.

平成26年度の活動
1.茨城県北ジオパークのプロモーションビデオ(PV)作製
 プロカメラマンの山本直洋氏,筑波銀行,各市町村と連携し,地上からの撮影とエンジン付きパラグライダーでの空撮を行い,茨城県北ジオパークのPVを作製した.空撮の映像を入れることで,地質学的特徴を取り入れて県北地域の魅力を紹介することができた.完成したPVは筑波銀行各支店,サテライト,県内各地のイベント等で放映している.
2.茨城県北ジオパークの公式商品ジオどら開発
 亀印製菓(株),(株)カスミ,(株)セイブ,デザイナーの甲高美徳氏,茨城県北ジオパーク商品開発ワーキンググループと連携して,茨城県北ジオパークの公式商品”ジオどら”を開発した.この取り組みは各種メディアに取り上げられ,ジオパークの認知度向上に貢献した.商品開発を通して産学民の繋がりが確立され,今後のジオパーク関連商品開発への大きな足掛かりを作ることができた.

平成28年度の活動
3.筑波山地域ジオパーク笠間地域におけるジオガイドマニュアル作製
 2つのジオサイトの地質的情報を提供した.また仮のジオガイドマニュアルを使用したジオツアーでは,補助として参加し,ワークショップにて学生目線での学術的サポート行ってきた.今後も筑波山地域ジオパークと協力をして活動を行っていきたい.

平成29年度の活動予定
4.茨城県北ジオパーク再認定に向けての活動
茨城県北ジオパークは,2015年に行われた第25回日本ジオパーク委員会審査において条件付き再認定とされ,現在指摘された課題を解決し再認定に向けた取り組みを行っている.指摘された課題の一つとして”地質観光まっぷ”の見直しが挙げられる.そこで本プロジェクトでは新しいマップの作製に向けて,インタープリターや各自治体と連携し学術面でのサポートを行う.