JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[EE]Eveningポスター発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-EM 太陽地球系科学・宇宙電磁気学・宇宙環境

[P-EM12] [EE] Space Weather, Space Climate, VarSITI

2017年5月23日(火) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

[PEM12-P28] 磁気擾乱時における中低緯度領域電磁誘導応答の研究

*中原 美音1松下 拓輝1吉川 顕正2魚住 禎司3藤本 晶子3阿部 修司3 (1.九州大学大学院理学府地球惑星科学専攻宇宙地球電磁気学分野、2.九州大学大学院理学研究院地球惑星科学部門 、3.国際宇宙天気科学・教育センター)

キーワード:Electromagnetism, Space weather, GIC

地上の磁場は様々な宇宙天気現象と連動して,日々変動している. そのような地磁気擾乱現象が引き起こす現象の一つとしてGIC(Geomagnetically Induced Current)が知られている. GICの推定には地表の電場の水平成分が有用[Pulkkinen et al., 2007]と言われており, 地表に誘導される電場については現実的な磁場変動を用いることによる推定が議論されている. GICによる被害報告は高緯度領域に多いが, 地磁気的な緯度が低い日本でもGICの検討が開始されている[Watari et al., 2015]. 本研究では中低緯度領域に位置する日本で,磁気擾乱現象を定量化した指数からGICの観測, 予測に到るまでの過程理解を目的とし, 磁気擾乱指数と磁場の関連性についての調査を行った。本研究ではGICの主要な起電力となりうる地表の誘導電場の水平成分の推定に着目する。磁場鉛直(Z)成分の変動成分, Faradayの電磁誘導の法則に基づき、誘導電場の水平成分分布を求めることが出来るであろうという観点から、磁場Z成分時間微分について考察し, オーロラ嵐の大きさと磁場Z成分の相関についての解析を行った. また, 磁場変動から地表の誘導電場を見積もるための初段階として, 磁場と電場の変動の相関関係についての考察についても紹介する予定である.