[PEM22-P08] 国際宇宙ステーションからの観測による大気光の大規模構造の推定
国際宇宙ステーションからのIMAP/VISIの観測データを用いて波長630nmの夜間の大気光の大規模構造の地方時・緯度・経度への依存性について解析しIRIの全電子数やIRIとMSISによる大気光のモデルと比較した。
IMAP/VISIは2012年9月から2015年8月までの約3年間国際宇宙ステーションに搭載された大気光の観測器で、真下方向を向いて波長630nmの大気光を観測している。波長630nmの大気光は高度250km付近での酸素原子による発光であり、酸素イオン量が発光輝度を決めている。そのため、電子密度の高い赤道異常帯で最も明るく発光している。この大気光の地方時、緯度、経度への依存性、季節変化を調べ、先行研究と比較した。赤道付近では赤道異常によって南北の緯度が15度付近で極大になる様子が見られた。赤道異常は夜から朝にかけて弱くなって、消えていくが、観測では真夜中付近で明るくなっているのが見られ、Midnight temperature maximumのようなものも確認された。また、季節変化の南北半球での非対称性も確認された。赤道異常の影響が少ない緯度が南北40度付近でも同様の非対称性が見られた。
さらに、これらの結果と電離圏のモデルであるIRIモデルによる全電子数データや、IRIモデルと大気モデルであるMSISモデルから計算される波長630nmの大気光の発光強度を比較・検証した。
IMAP/VISIは2012年9月から2015年8月までの約3年間国際宇宙ステーションに搭載された大気光の観測器で、真下方向を向いて波長630nmの大気光を観測している。波長630nmの大気光は高度250km付近での酸素原子による発光であり、酸素イオン量が発光輝度を決めている。そのため、電子密度の高い赤道異常帯で最も明るく発光している。この大気光の地方時、緯度、経度への依存性、季節変化を調べ、先行研究と比較した。赤道付近では赤道異常によって南北の緯度が15度付近で極大になる様子が見られた。赤道異常は夜から朝にかけて弱くなって、消えていくが、観測では真夜中付近で明るくなっているのが見られ、Midnight temperature maximumのようなものも確認された。また、季節変化の南北半球での非対称性も確認された。赤道異常の影響が少ない緯度が南北40度付近でも同様の非対称性が見られた。
さらに、これらの結果と電離圏のモデルであるIRIモデルによる全電子数データや、IRIモデルと大気モデルであるMSISモデルから計算される波長630nmの大気光の発光強度を比較・検証した。