[SCG72-P10] 自治体震度計の観測データをリアルタイム表示する試み−鳥取県の事例−
キーワード:自治体、震度計、リアルタイム
緊急地震速報の高度化,高精度化するには,観測点の密度を高くすることが解決方法のひとつである.その際,現状で最も高密度に配置されている自治体(平成の大合併前の市町村)震度計の活用がまず考えられるべき候補となる.そこで,鳥取県の震度観測ネットワークを対象に1秒パケットで最大加速度およびその時点の震度情報を配信できるようなシステム更新をおこない(前報),その情報を準リアルタイムに表示するシステムを作成した.2016年10月21日に発生した鳥取県中部の地震に対応することは出来なかったが,その後の余震のモニタリングは実施することが出来た.地震観測記録や常時微動観測によるサイト増幅特性の把握を同時に進めており,県内の面的な震度分布を準リアルタイムで,あるいは数秒先を予測することを含めてシステムの構築を続けているので,その現状および課題を紹介したい.