[SCG75-P03] 平林観測点における長期水位観測から求めた透水係数の変化
キーワード:透水係数、地下水位、揚水試験
平林観測井は1996年に野島断層を深さ623.1 ~625.3 mで貫いて掘削された井戸である。その後現在まで地下水位の観測を継続している。地下水位観測から求めた透水係数は1996~2006年までほぼ一定で、その後徐々に小さくなり、2011年東北地方太平沖地震と2013年淡路島の地震後に一時的に上昇したことがわかった。揚水試験は掘削直後と2000年、2016年1月に行なった。3回の揚水試験から求めた透水係数は、水位観測から求めた透水係数とほぼ一致した。2016年1月の揚水直後に行なった温度検層の結果より、平林観測井での主な帯水層はケーシングに対し穿孔が行なわれた深さ630~650mではなく、200m以浅であることがわかった。