JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ]Eveningポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-CG 固体地球科学複合領域・一般

[S-CG75] [JJ] 地殻流体と地殻変動

2017年5月21日(日) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

[SCG75-P03] 平林観測点における長期水位観測から求めた透水係数の変化

*松本 則夫1佐藤 努1宮越 昭暢1 (1.産業技術総合研究所地質調査総合センター)

キーワード:透水係数、地下水位、揚水試験

平林観測井は1996年に野島断層を深さ623.1 ~625.3 mで貫いて掘削された井戸である。その後現在まで地下水位の観測を継続している。地下水位観測から求めた透水係数は1996~2006年までほぼ一定で、その後徐々に小さくなり、2011年東北地方太平沖地震と2013年淡路島の地震後に一時的に上昇したことがわかった。揚水試験は掘削直後と2000年、2016年1月に行なった。3回の揚水試験から求めた透水係数は、水位観測から求めた透水係数とほぼ一致した。2016年1月の揚水直後に行なった温度検層の結果より、平林観測井での主な帯水層はケーシングに対し穿孔が行なわれた深さ630~650mではなく、200m以浅であることがわかった。