[SIT24-P01] 方解石双晶の応力歪み統合解析:理論
キーワード:stress inversion, strain analysis, mechanical twin, fuzzy clustering
機械的双晶の形成により,方解石の結晶は双晶ラメラにそって単純剪断をこうむる.この原理にしたがって双晶形成による方解石の変形量を見積もることができ(Conel, 1962),多結晶体では平均的な歪みテンソルを見積もることもできる(Groshong, 1972).しかしそうした従来の方法では,複数の変形時階をへて形成された双晶から,各時階の変形テンソルを分離することは難しい.
そこで今回,複数時階をへた方解石多結晶から複数の応力を分離する方法に,Conel (1962)の歪み解析を組み合わせ,応力と歪みそれぞれを分離する方法を考えた.すなわちまず,双晶の方向データを5次元空間の単位球上の点で表現し,この球面上のファジークラスター解析により,複数の応力を分離・把握した.それにより各データがどの応力で説明できるかを表すメンバーシップが得られるので,それを使って双晶ラメラを応力時階ごとにファジー分類すれば,時階ごとの変形テンソルを計算することができる.このポスターでは,理論的部分を解説する.
そこで今回,複数時階をへた方解石多結晶から複数の応力を分離する方法に,Conel (1962)の歪み解析を組み合わせ,応力と歪みそれぞれを分離する方法を考えた.すなわちまず,双晶の方向データを5次元空間の単位球上の点で表現し,この球面上のファジークラスター解析により,複数の応力を分離・把握した.それにより各データがどの応力で説明できるかを表すメンバーシップが得られるので,それを使って双晶ラメラを応力時階ごとにファジー分類すれば,時階ごとの変形テンソルを計算することができる.このポスターでは,理論的部分を解説する.