JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[EJ]Eveningポスター発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-SS 地震学

[S-SS12] [EJ] 活断層と古地震

2017年5月23日(火) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

[SSS12-P18] 多チャンネル電磁探査装置を用いた高密度CSAMT探査の活構造調査への適用

*坂下 晋1小田 佑介1山下 善弘1小林 貴幸1Groom Douglas 2Bin He3Fei Wang2越後 智雄4楮原 京子5岡田 真介6戸田 茂7井上 直人4宮内 崇裕8今泉 俊文9小坂 英輝10三輪 敦志1松原 由和1阿部 恒平1黒澤 英樹1松多 信尚11石山 達也12 (1.応用地質株式会社、2.Geometrics, Inc.、3.Laurel geophysical systems, Ltd.、4.地盤環境研究所、5.山口大学、6.東北大学災害科学国際研究所、7.愛知教育大学、8.千葉大学大学院理学研究科、9.東北大学大学院理学研究科、10.株式会社環境地質、11.岡山大学、12.東京大学地震研究所)

キーワード:多チャンネル電磁探査装置、高密度CSAMT探査、反射法地震探査、津軽山地、地下構造、伏在断層

新たに開発した多チャンネル測定が可能な電磁法探査装置を用いた高密度CSAMT探査を,活構造が伏在すると推定される場所に適用した。
開発した電磁法探査装置GeodeEM3Dは,単体で電場と磁場を6成分測定することが可能である。複数のGeodeEM3Dは,LANケーブルを用いて最大40台までの接続が可能な分散型ネットワークシステムを構築する。1ユニットにおける電場(E)と磁場(H)の組み合わせは,4E/2H,2E/3H,3E/1H等比較的自由に設定でき,送信源を使用するCSAMTだけでなく自然信号を用いるAMTにも使用可能である。測定可能周波数帯域は0.1Hz – 10kHzである。GeodeEM3Dを用いることにより,測点間隔を小さくして測点分布を密にしたCSAMT探査を効率よく実施できる。この高密度CSAMT探査を活構造が伏在している可能性のある場所(青森湾西岸断層帯北方の蓬田町・阿弥陀川沿い)で実施した。測線長は4km,測点間隔は50mで,測定周波数は0.5Hzから8192Hzであった。測定箇所では,地表地質踏査と反射法地震探査が実施されている(楮原ほか,2017)。解析の結果得られた比抵抗断面には,低比抵抗の段差が認められた。反射法地震探査結果との重複箇所と併せて解釈を行い,伏在する活構造の形状を明らかにすることができた。