[SSS12-P18] 多チャンネル電磁探査装置を用いた高密度CSAMT探査の活構造調査への適用
キーワード:多チャンネル電磁探査装置、高密度CSAMT探査、反射法地震探査、津軽山地、地下構造、伏在断層
新たに開発した多チャンネル測定が可能な電磁法探査装置を用いた高密度CSAMT探査を,活構造が伏在すると推定される場所に適用した。
開発した電磁法探査装置GeodeEM3Dは,単体で電場と磁場を6成分測定することが可能である。複数のGeodeEM3Dは,LANケーブルを用いて最大40台までの接続が可能な分散型ネットワークシステムを構築する。1ユニットにおける電場(E)と磁場(H)の組み合わせは,4E/2H,2E/3H,3E/1H等比較的自由に設定でき,送信源を使用するCSAMTだけでなく自然信号を用いるAMTにも使用可能である。測定可能周波数帯域は0.1Hz – 10kHzである。GeodeEM3Dを用いることにより,測点間隔を小さくして測点分布を密にしたCSAMT探査を効率よく実施できる。この高密度CSAMT探査を活構造が伏在している可能性のある場所(青森湾西岸断層帯北方の蓬田町・阿弥陀川沿い)で実施した。測線長は4km,測点間隔は50mで,測定周波数は0.5Hzから8192Hzであった。測定箇所では,地表地質踏査と反射法地震探査が実施されている(楮原ほか,2017)。解析の結果得られた比抵抗断面には,低比抵抗の段差が認められた。反射法地震探査結果との重複箇所と併せて解釈を行い,伏在する活構造の形状を明らかにすることができた。
開発した電磁法探査装置GeodeEM3Dは,単体で電場と磁場を6成分測定することが可能である。複数のGeodeEM3Dは,LANケーブルを用いて最大40台までの接続が可能な分散型ネットワークシステムを構築する。1ユニットにおける電場(E)と磁場(H)の組み合わせは,4E/2H,2E/3H,3E/1H等比較的自由に設定でき,送信源を使用するCSAMTだけでなく自然信号を用いるAMTにも使用可能である。測定可能周波数帯域は0.1Hz – 10kHzである。GeodeEM3Dを用いることにより,測点間隔を小さくして測点分布を密にしたCSAMT探査を効率よく実施できる。この高密度CSAMT探査を活構造が伏在している可能性のある場所(青森湾西岸断層帯北方の蓬田町・阿弥陀川沿い)で実施した。測線長は4km,測点間隔は50mで,測定周波数は0.5Hzから8192Hzであった。測定箇所では,地表地質踏査と反射法地震探査が実施されている(楮原ほか,2017)。解析の結果得られた比抵抗断面には,低比抵抗の段差が認められた。反射法地震探査結果との重複箇所と併せて解釈を行い,伏在する活構造の形状を明らかにすることができた。