[SSS13-P04] 太平洋プレートのプレートモデルの検討
キーワード:太平洋プレート、プレートモデル、断層モデル、被害想定
内閣府では「日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震モデル検討会(2015年2月設置)」において、日本海溝および千島海溝で発生する最大クラスの地震の検討を実施しているところである。その一環として、伊豆・小笠原海溝、日本海溝および千島海溝から沈み込む太平洋プレートの上面形状の検討を行い、プレートモデルを作成した。
日本海溝および千島海溝から沈み込む太平洋プレート形状の既往モデルとしては、地震調査研究推進本部の全国一次地下構造モデルや弘瀬による既往研究成果のコンパイルモデルがある。しかし、これらのモデルではその作成範囲が限られ、伊豆・小笠原海溝~千島海溝までを対象とする本検討会の検討範囲をカバーしていない。また、広域のプレートモデルとしてUSGSによるSlab1.0があるが、震源分布等と比較すると必ずしも整合的では無い。
本検討では、以下のデータに基づいて、伊豆・小笠原海溝、日本海溝および千島海溝から沈み込む太平洋プレートのプレート上面モデルを作成した。
a)海溝軸の位置:海底地形データ(海上保安庁提供)の最深部を滑らかに繋げて海溝軸とし、海溝軸外側の海底地形と海溝から沈み込むプレート上面を連続させた
b)JAMSTEC構造探査データ:JAMSTECから提供を受けたMSCおよびOBSの構造探査測線上の太平洋プレート上面深さデータを沈み込むプレートの浅部形状の設定に用いた
c)震源分布:気象庁の一元化震源、ISCの地震カタログおよびEHB再決定震源を使用し、浅部~深部のプレート形状を設定した
d)火山フロントの位置:地震活動が低調で地震分布からプレート形状を決定できない地域については、火山フロントの位置に基づいて、深さ100km程度のプレート位置を連続的に設定した
上記のデータを用いて、伊豆・小笠原海溝~千島海溝に設定した多数の海溝軸と概ね直交する断面位置でプレート上面の断面形状を設定し、その断面データを内挿補間することにより面的なプレート上面モデルを作成した。
日本海溝および千島海溝から沈み込む太平洋プレート形状の既往モデルとしては、地震調査研究推進本部の全国一次地下構造モデルや弘瀬による既往研究成果のコンパイルモデルがある。しかし、これらのモデルではその作成範囲が限られ、伊豆・小笠原海溝~千島海溝までを対象とする本検討会の検討範囲をカバーしていない。また、広域のプレートモデルとしてUSGSによるSlab1.0があるが、震源分布等と比較すると必ずしも整合的では無い。
本検討では、以下のデータに基づいて、伊豆・小笠原海溝、日本海溝および千島海溝から沈み込む太平洋プレートのプレート上面モデルを作成した。
a)海溝軸の位置:海底地形データ(海上保安庁提供)の最深部を滑らかに繋げて海溝軸とし、海溝軸外側の海底地形と海溝から沈み込むプレート上面を連続させた
b)JAMSTEC構造探査データ:JAMSTECから提供を受けたMSCおよびOBSの構造探査測線上の太平洋プレート上面深さデータを沈み込むプレートの浅部形状の設定に用いた
c)震源分布:気象庁の一元化震源、ISCの地震カタログおよびEHB再決定震源を使用し、浅部~深部のプレート形状を設定した
d)火山フロントの位置:地震活動が低調で地震分布からプレート形状を決定できない地域については、火山フロントの位置に基づいて、深さ100km程度のプレート位置を連続的に設定した
上記のデータを用いて、伊豆・小笠原海溝~千島海溝に設定した多数の海溝軸と概ね直交する断面位置でプレート上面の断面形状を設定し、その断面データを内挿補間することにより面的なプレート上面モデルを作成した。