[SSS13-P09] 稠密臨時観測データを用いた2016年熊本地震における地震活動の時間発展(2)
キーワード:2016年熊本地震
本研究は,Matched Filter法(Gibbons and Ringdal, 2006; Shelly et al., 2007)を用いて,2016年熊本地震において,活動が活発化した時間帯における地震活動の時空間発展を詳細にとらえることを目的としている.本発表では,稠密臨時観測データを加えた場合と定常観測点のみを使用した場合の違いについて検討を行った.
手法は以下の通りである.4-8Hzのバンドパスフィルターをかけた連続波形記録に,対象とした全観測点でP波とS波の両方が検測されたイベントをテンプレートとして,地震活動の検出を行った.イベントの認定には,MAD (Median Absolute Deviation)の10倍という閾値を用いた.
イベント検出時における観測点毎の相関係数の平均値を比較すると,概ね10km以内にある観測点は,他の観測点に比べ大きな値を取ることが分かった.遠方の観測点を順に加えた場合,閾値となるMADの値は増加していくことから,イベントの検出には震央近傍の観測点のデータが重要であると言える.
謝辞
本発表では,九州大学の定常・臨時観測点の他に,気象庁・防災科学研究所の定常観測点および,2016年熊本地震合同地震観測による臨時観測データを使用しました.記して感謝いたします.
手法は以下の通りである.4-8Hzのバンドパスフィルターをかけた連続波形記録に,対象とした全観測点でP波とS波の両方が検測されたイベントをテンプレートとして,地震活動の検出を行った.イベントの認定には,MAD (Median Absolute Deviation)の10倍という閾値を用いた.
イベント検出時における観測点毎の相関係数の平均値を比較すると,概ね10km以内にある観測点は,他の観測点に比べ大きな値を取ることが分かった.遠方の観測点を順に加えた場合,閾値となるMADの値は増加していくことから,イベントの検出には震央近傍の観測点のデータが重要であると言える.
謝辞
本発表では,九州大学の定常・臨時観測点の他に,気象庁・防災科学研究所の定常観測点および,2016年熊本地震合同地震観測による臨時観測データを使用しました.記して感謝いたします.