[SVC47-P06] 三宅島の間欠的微動、2015年4月-2016年3月
キーワード:間欠的微動、三宅島、間欠泉
三宅島で2015年4月頃から間欠的で周期的な連続微動が発生しはじめ、11月に最も規則的かつ盛んになり、12月の末には急速に減少した。最終的には2016年3月9日を最後に終息した。三宅島では、静穏期でも時々連続微動が発生することはあったが、ランダムに起きることが多く、このような規則的かつ周期的な微動はめずらしい。ここでは都庁で収集している伊豆諸島火山観測システムのデータを用い、この微動の時系列解析や、震源決定、スペクトル解析を行い、微動の特徴を捉えた。最も活発な時の微動の継続時間は約5分、発生間隔は約15~17分であった。 微動の発生源は火口の南縁で約1.5kmの深さにあり、ここでは低周波地震や、やや低周波地震も発生している。この発表では、これらの微動の特徴を火山ガス、雨量、潮位などの他のデータと比較し、間欠泉との類似を考慮して、間欠的微動のメカニズムを説明するような概念的なモデルを提案する。