[SVC49-P08] 雲仙普賢岳災害の教訓-火砕流・火砕サージによる衝撃力と人的被害の関係
キーワード:火山、災害
雲仙普賢岳の噴火災害から25年が経た。災害の教訓を活かし、今後の防災に繋げることが大切な課題である。本報告は、火山災害の事例として、43名の犠牲の出た平成3年の雲仙普賢岳噴火をテーマに、火砕流・火砕サージによる衝撃力と人的被害の関係について報告する。調査は、当時の被災地、島原市北上木場を中心に実施。当時の空中写真や映像、現地における堆積物の観察、被害家屋の調査、倒木などに残される衝撃痕の調査を行った。本研究で新しく得られた知見は,火砕流の流路における地形の効果が火砕サージの影響範囲に関わりがあり、人的被害にも影響したことが分かった。家屋の被害状況から火砕流・火砕サージの衝撃力を面的に報告した例は少く、今後の防災上で,重要な研究事例であると考える.