JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] ポスター発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-02] [JJ] 災害を乗り越えるための「総合的防災教育」

2017年5月20日(土) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (国際展示場 7ホール)

コンビーナ:中井 仁(小淵沢総合研究施設)、宮嶋 敏(埼玉県立熊谷高等学校)、根本 泰雄(桜美林大学自然科学系)、小森 次郎(帝京平成大学)

[G02-P04] 3.11以降の福島浜通り地域で見られるジオ/電力に関する事物と一般社会の理解

*小森 次郎1 (1.帝京平成大学)

キーワード:福島第一原発、災害経験、アンケート、受益圏、ジオサイト、スタディツアー

災害については,単に被害の大きさによってその重要性の高低の判断はできない.しかし,震源域の大きさ,津波による死者行方不明者の多さ,原発災害,といった点において東日本大震災は特別な災害であることは確かであろう.

 そして,その災害から6年が経った今,この災害を伝承されるべき世代が学校教育の場に上がるようになったことを我々は意識する必要がある.しかし,伝承を発信すべき我々世代の記憶においても,東日本大震災の記憶は風化しつつあるかもしれない.そうなると,我々には現地で起きた事実や記憶を新たにすべき努力が重要となってくる.

 筆者は地元住民やエネルギー関係の専門家の協力をえて,福島浜通りでのスタディツアーを実施している.当日の発表では,伝承される側の世代の東日本大震災に対する理解の実態,筆者が実施しているスタディツアーの内容,およびツアーを一般の旅行商品にした場合の成功と失敗について報告する.