JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-03] [JJ] 地球惑星科学のアウトリーチ

2017年5月21日(日) 13:45 〜 15:15 A03 (東京ベイ幕張ホール)

コンビーナ:植木 岳雪(千葉科学大学危機管理学部)、小森 次郎(帝京平成大学)、長谷川 直子(お茶の水女子大学)、大木 聖子(慶應義塾大学 環境情報学部)、座長:植木 岳雪(千葉科学大学危機管理学部)

13:45 〜 14:00

[G03-13] 火山周辺で起こる諸現象のアナログ実験: 斜面不安定,地殻変動,断層や津波など

*高田 亮1 (1.産業技術総合研究所 活断層火山研究部門)

キーワード:アナログ実験、カルデラ陥没、斜面の不安定、地殻変動、断層、津波

アナログ実験は,(1)日常の材料を工夫して安全に手軽にできる,(2)色々な基本的なアイディアを得る,(3)地球内部の見えないものが見える,(4)何度も再現できる,(5)手足を動かして五感に訴える,などの特徴があり,自然科学の基本を学ぶことができる.自然災害は体験することは危険であるので,災害のビデオなどを見ることも重要であるが,アナログ実験を利用すると,日常の体験として,仕組みを理解しながら学ぶことができる.これまでに,マグマの上昇から噴火に至る各過程を再現するアナログ実験を発表してきた:砂を使った箱庭火山学(2011年連合大会);身近な場所で火山の類似現象を見つける街角火山学(2012年連合大会):マグマの上昇過程が見えるシースルーアナログ実験(2013年連合大会).今回は,火山周辺で起こる諸現象について,アナログ物質を使った実験を発表する.すでに発表済みのものも含めて,マグマ貫入による地殻変動,カルデラ陥没(2011年連合大会),山体崩壊(2011年連合大会),津波の発生と地形の効果,断層実験,特に横ずれ断層,地震による地盤の固さによる揺れの違いなどを理解する,手軽にできるアナログ実験を開発してきたので紹介する.実際に様々な公開イベントや出前授業などに利用したので,現場の雰囲気がわかる動画なども交えて発表を行う.