[G03-P01] 東京都心部の埋没谷アナログ模型
キーワード:アウトリーチ、地球科学、地質学、普及教育
関東平野の地震防災とその普及活動を目的に,角田(2014)による東京都心部の沖積層の基盤地形をもとに,10000分の1の縮尺(深度方向は20倍に強調)の埋没谷アナログ模型を製作した.模型の製作は,まず厚さ1cmのスチロール板に深さ5mごとのコンター線を写し取り,スチロールカッターでくり抜いた後に重ねて貼り付け,段差をカッターで取り除いたあと紙ヤスリで整形した.つづいて,5mごとにアクリル絵の具で塗色し,地表面(海抜0m)は10000の1の地形図を貼り付けた.さらに,海岸線や河川,鉄道や主要な道路,地名等をアクリル透明板の裏から添付し,模型の上に重ねた.模型を見ると,隅田川や神田川,渋谷川等の埋没谷が明瞭で,河川改修の跡が容易に理解される.また都心部の地形の基本構造がかつての河川系によるものであることを体感することができる.
角田清美,2014,東京都心・「日比谷の入り江」の埋没地形と有楽町層.駒澤地理,(50),113-120.
角田清美,2014,東京都心・「日比谷の入り江」の埋没地形と有楽町層.駒澤地理,(50),113-120.