JpGU-AGU Joint Meeting 2017

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-CG 地球人間圏科学複合領域・一般

[H-CG34] [JJ] 閉鎖生態系と生物のシステム―生物のシステムを介した物質循環

2017年5月20日(土) 15:30 〜 17:00 202 (国際会議場 2F)

コンビーナ:富田ー横谷 香織(筑波大学大学院生命環境科学研究科)、木村 駿太(筑波大学大学院生命環境科学研究科)、座長:富田‐横谷 香織(筑波大学大学院生命環境科学研究科)

16:30 〜 16:45

[HCG34-04] 極限環境下で棲息可能な陸棲藍藻Nostoc sp. HK-01 (NIES-2109)のドラフトゲノム解析

*加藤 浩1木村 駿太2兼崎 友3藤澤 貴智4中村 保一4吉川 博文3富田ー横谷 香織2 (1.三重大学 、2.筑波大学、3.東京農業大学、4.国立遺伝学研究所)

キーワード:藍藻、極限環境、ゲノム、宇宙

私たちの生活に不可欠な酸素を地球上で最初に作り出したのは光合成生物であるシアノバクテリア(藍藻)と考えられている。陸上でも棲息可能な耐乾燥性を持つ陸棲藍藻は砂漠や南極などの過酷な環境で棲息している。イシクラゲ(Nostoc commune)という世界至る所に存在する陸棲藍藻の藻塊から単離されたNostoc sp. HK-01(NIES-2109)は放射線耐性を有すること、低真空条件で火星土壌を模擬したレゴリス上で生存すること、乾燥状態で高温に耐えることが報告されている。この宇宙利用に貢献すると考えられるNostoc sp. HK-01(NIES-2109)のゲノム情報から物質循環および極限環境適応に関わる遺伝子の解析を進める必要がある。本研究ではNostoc sp. HK-01(NIES-2109)のドラフトゲノム解析を進め、HK-01の物質循環と宇宙環境耐性について考察する予定である。